カテゴリー : ラボ

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オーブンでチンするはんだ付け

はんだごてを使わない、オープンでチンするはんだづけが内製でできるようになりました。リフローという、工場での基板組み立てとなんとなく同じような仕組みです。

基板の上にレーザーカットされたステンレスの「版」(ステンシル)を置き、クリーム状のはんだを塗ります。茶色い部分は基板固定用の治具的なもの。

基板にはんだが「印刷」されました。

表面実装用の部品を載せ、温度変化をプログラムできる専用のオーブン(リフロー炉)でチンします。部品位置はどんぴしゃじゃなくても溶けたはんだの張力で良いあんばいなとこにおさまるようです。すごいですねえ。

なお部品は極低湿度で保存しているものを使用します。写真は庫内湿度0%RHの状態。樹脂で固められたIC類は水分を吸うらしく、通常環境に長時間おかれたものをそのままリフローすると内部で水蒸気爆破することがあるそうです。怖いですねえ。

きれいにはんだ付けされていました。

リフローできない部品を取り付け完成です。

足が付いた部品をはんだごてで付ける一般的に思い浮かべる方法と比べリフローは以下の利点があります。

  • 部品が小さいため基板面積を少なくできる
  • はんだ付け品質が作業者に(あまり)影響されない
  • はんだごてでは付けられないリフロー専用部品が使用できる
  • 量産性に優れる

逆に悪いところはコストですね。いろいろなものが高いのですが、低湿保存庫が特に高額です。またクリームはんだは消費期限が半年しかありません。

良し悪しですね (´Д`)

簡易CNCフライスに原点センサーを取り付け

試作などに使用している簡易CNCフライスは相対位置で動作するため、失敗なんかで切削工具の位置がずれてしまうと、原点位置を目視で再調整してやらなければなりません。ただがんばっても以前と同じにはならないので、場合によっては切削物をいくつも無駄にしながら微調整を行うことになります。

そこで 自作もの日記さん を参考にX軸とY軸(前後・左右)に機械原点センサーを取り付けてみました。工具位置がずれたときもこれで再設定すれば必ず同じ位置に戻せます。なおZ軸(上下)原点はうちの用途では必要ありません。

いつも使っている3M製ホットメルトでてきとーに固定した光学センサーの間を、移動する工具部に取り付けたアルミ板が遮ると、そこが原点+補正値にセットされます。ホットメルトならヒートガンで再調整できます。

前後方向の原点センサーはキリコなどの問題で隠れた位置に付けたため、アルミ板遮光ではお掃除時に曲げてセンサーを破壊してしまいそうだったので、3DプリンターでABS材の遮光板をつくり強力両面テープで貼り付けました。気味悪いモデルですが気にしないで下さい。

なお先ほどの参考サイトのセンサー配線例は、作者様の単純な作図ミスだと思いますが、プルアップ抵抗の位置が間違っていますのでご注意下さい。このままでもON時に実測1.3V程度の出力があったので装置によっては問題ない場合もあります。

CANの通信内容を調べる手伝いツール

CANの通信内容を調べる手伝いになるソフトウェアをつくりました。

通常用いる調査方法はだいたい入れたので(というほどたいそうなものでもありませんが…)、市販ツールより短時間で目的のパラメータを調べることが可能です。

販売はしません。

ココアシステムズではこういった自動車の内部通信解析も承っていますので興味のある方はお問い合わせ下さい。

ランサーエボ10用カーナビ日よけの3Dデータ

営業車のランサーエボ10のカーナビが反射で見づらいときがあるので3Dプリンターでサンバイザーをつくってみました。思いのほか良かったので、3D設計素人ですがモデルデータを公開します。興味ある方は参考にして下さい。

ランサーエボ10 社外ナビ用日よけデータ(stl)

エボ10以外の車両でも利用できると思いますが、少し上を向いているナビ取付にあわせ写真のようにじゃっかん角度(15°)をつけているので、場合によってはあんばいが良くないかもしれません。

最大幅208mmなのでお使いの3Dプリンターの出力可能サイズを確認ください。またPLA樹脂だと真夏の車内でたぶん溶けますので、ABSかそれ以上の耐熱素材を使って下さい。取付は内装用の両面テープで。

なおお問い合わせやご要望、販売等は承りません。

ReadyNAS316メモリ交換

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NAS (ネットワークにつながるディスクドライブ?)の1台に Netgear ReadyNAS316 を使ってるんですが、純正内蔵メモリは 2GB のふつうの SO-DIMM DDR3-1333 だったので、これを 4GB のものに交換してみました。ReadyNAS316 の CPU (Atom / Cedarview) がサポートする最大容量です。

分解はそこそこまんどくさいです。

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矢印右が元々入ってたメモリ。

交換後は Boot Menu からメモリチェックを行うべきなのですがファームウェア 6.4.0 から本体のタッチパネルが動かなくなってチェックできないので「ちゃんと動いてますように」と祈りながら使ってます。今のところだいじょうぶ。

さて使用感ですが、違いはわかりません。なんか気分いいけど信頼性はちょっと落ちたという感じですかね 。

USBドングル

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ココアシステムズでは高額な業務用PCソフトウェアの開発・OEM販売も行っており、それにはこのようなUSBドングル(ハードウェアキー)を添付しています。

USBドングルに「山」と伝えたときの返事が(暗号化された正しい)「川」だったときのみソフトウェアを起動するというのが仕組みのベースですが、別の暗号パターンでソフトウェア自体を何重にも暗号化できたり、同じソフトウェアで顧客(USBドングル所有者)ごとに機能の有効無効を決められたりします。

プログラムをほぼ確実にプロテクトできるマイコンに慣れると、こういった対策に悩まされるPCソフトウェアは本当にめんどうに思われます(^^;)。

なつかしいGT-R用アテーサメーター

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プロチューナーの方からGT-Rの四駆システム“アテーサE-TS”の効きっぷりが知りたいという話があったので、試作品を詰めたダンボール箱からこんなメーターを探し出しました。

5年ぐらい前につくったとても簡単な装置で、トランスファー・ソレノイドの圧着ぐあいを表示します。ロガー用のアナログ電圧出力も付いていました(すっかり忘れています)。

R32〜R34 GT-Rにはkgf・m表示の純正フロントトルクメーターがありますが、どうやって計測しているかというと、実はそんなものわからないのでテキトー表示なんです。値はノーマルエンジン出力データとトランスファーソレノイドの圧着ぐあいをベースに、メーカーがユーザーの問い合わせに答えるのがめんどくさいであろう動作を省くなどしたものだと想像されますので、ストック状態の車両以外ではあんまりあてになりません。なので単純にトランスファー・ソレノイドの動きを見たかったようなのです、当時のぼくは(笑)。

回路違いの同じメーターがもう1つ「発掘」されたので、近いうちに開発車両のR34で試して(思い出して)、2つとも先のプロチューナーにお貸しして遊んでもらいます。

#一般貸出等は行っていません

電子基板試作用新型(?)感光液

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電子機器の試作や小ロットまたは急ぎの製作では、プリント基板はココアシステムズで内製しています。

これには、感光剤が塗られた銅箔基板(感光基板)に回路パターン(マスク)を置き紫外線で露光・現像するという、写真印刷のような工程があります。

今回その感光剤の新型(?)をテスト購入してみました。

通常は最初から感光剤が塗られた状態で売られている感光基板を用いますが、結構高価なので、動作実験などとにかくコストを掛けずにじゃんじゃん使いたい時にはこれまでも国産の感光液を事務所でペタペタ手塗りした基板を準備していました。ただこの感光液、塗るのも使うのも結構難しくてよく失敗し、また液自体が高価なので「結局なにやってるんだか…」という感じでもありました(笑)。

新型(?)の感光剤は扱いが楽そうでまたコストも低いため、うまく使いこなせれば電子機器開発のスピードも上がりそうです。とはいえココアシステムズはOEM専業なので明かせない製品ばかりですがなんとなくご期待下さい。

安価なVPNサーバ

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外出先から安全に事務所内ネットワークに接続できるようVPN(仮想プライベートネットワーク)サーバをつくりました。

ドコモのスマートフォンを使ったテザリングでは、安価なネットワークルータに備わっている場合が多いPPTPという方式では通信が遮断され、接続できません。また通信はそれほど安全ではないそうです。そこでL2TP/IPSecという方式を用いるソフトウェアを組み込んだ装置をネットワークに取り付けこれらを解決します。

使ったのは2,630えん(本体基板のみ)から買えるRaspberry Piという小型Linuxマシンで、これにSoftEther VPNというオープンソースのソフトウェアをインストールしました。このSoftEther VPNはビジネスホテルなどでVPNの通信が遮断されている場合でも専用クライアントを用いることでHTTPSに偽って(?)接続することも可能という優れものです。

事務所ネットワークにつながっている時と同様に別PCの遠隔操作やプリンターでの印刷なんかもできますが、まず出張時の「ファイルの忘れ物が無いかどうか」ストレスから開放されることが嬉しいですね。

G.T WORKS ROMエディタ

gtworksromeditor

自動車用コンピュータ(ECU)のマップ解析などを行う時にとっても便利なバイナリエディタを友だちのG.T WORKSさんが開発しておりココアシステムズでも使わせてもらっています。

写真はたまたま横16バイトですがマップはそうとは限らないので縦横可変で、また値も16ビット・32ビットはもちろんIEEE754という特殊な形式にも対応し、また比較・検索など痒いところに手が届く様々な機能も装備しています。マップ解析がメインの仕事だったら他人には教えたくないほど頼れるソフトウェア。

セッティングに特化したエディタ類などもラインナップされていますので、興味のある方はG.T WORKSさんまでどうぞ。

マイクロソフトのBizSparkに参加

BizSpark_Startup

マイクロソフト社が行うIT系スタートアップ企業等を支援するプログラム BizSpark にココアシステムズも参加承認されました。

同社の様々なOSや開発環境などが用意されるためWindows用ソフトウェアの制作がより便利に行えるようになりました。OEMですので詳細は伏せますが実はココアシステムズにもPCアプリケーションの製品がいくつかあるのです。

BizSparkには設立から5年未満などの条件がありますが、個人事業主でも、またオリジナルソフトウェア製品がまだ無くても参加できるようですので、開発系の事業計画がある方は申し込んでみてはいかがでしょうか。

NASAが認めたはんだ

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いんちき商品のコピーみたいですが、本当にNASAで採用されたという日本アルミット KR-19シリーズのはんだをココアシステムズでは使っています。0.8mmと0.65mm。

一般のはんだには塩素系のフラックス(ヤニ。プライマーみたいなもの)が含まれるためまれに湿気で基板を腐食させる場合があるそうですがこれは非塩素系でその心配が無いという優れた特徴を持っています。

はんだ付けもしやすく、その性能の割りには一般品の2,3倍程度の価格で購入できるので、入手性はあまりよくありませんがおすすめ。また自作オーディオに用いると音が良くなるそうな(ほんと??)。

ただ写真のRMAタイプは煙がとて〜もクサいです。。。

プリント基板

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規模と納期の問題で、ココアシステムズ製品はプリント基板も内製です。これ、意外とアナログな方法で製作するのでご紹介します。

1. 感光剤が塗られた(または自分で塗布した)銅箔基板に回路のマスクパターンを乗せる
2. 紫外線を照射する
3. 薬液に浸すとマスクされなかった部分の感光剤が溶ける
4. 別の薬液に浸すと露出した銅箔部分が溶ける
5. これまた別の薬液で洗浄すると写真の状態に

その後カット・穴あけを施して基板1枚の完成。

よほど細かい回路パターンのもの以外そう失敗することも無くなりましたが、それでも出来・不出来がやっと判明する5の時にはいちいち緊張しますね(笑)。

ウェブサイトを高速な(仮想)マシンに入れ替えました

さきほどココアシステムズのウェブサイトを高速な(仮想)マシン・ソフトウェアに入れ替えました。

これまではページの閲覧・移動の度に1秒前後の待ち時間があってあまり気持ちよくありませんでしたが、現在はかなりの表示速度短縮がなされたことがご確認いただけると思います。

久々に1からサーバを(ソフトウェア的に)つくったのでずいぶん時間がかかってしまいました。

サイト確認のため少しの間不安定な状態が続くかもしれませんがお許しください。

電子メールも同様にチェック中ですので、不具合を知らせていただく場合はFAXにてお願いします。電子メールはちゃんと届くかどうかまだわかりません(^^;)。

ReadyNASでオフラインファイルの同期に失敗

最近、開発データの類を置いているNASのWindowsHomeServer機が夜中に死ぬという怪奇現象(?)が頻発していました。
調べている内にデータが壊れても困るので過去に少し使ったことがあるNETGEARのReadyNAS Ultra4を導入し、無事コピーも終え一安心だったのですが…。

一部ファイルはノートPCにWindowsのオフラインファイル機能で同期してるのですが、ReadyNASだと「プロセスはファイルにアクセスできません」といわれ同期に失敗してしまいます。
いろいろ調べてMicrosoftの開発チームblogの内容で解決できたので検索用に書いておきます。

Using Offline Files with Samba

環境:
RAIDiator-x86 4.2.19
オフラインファイルを試したのはWindows7のみ(64/32bit版とも)

1. “Enable Root SSH Access”のアドオンを入れる
2. sshにてrootでログイン
3. viなどで /etc/samba/smb.conf の [global] に以下を追加・変更する

oplocks = yes    ← 標準で 0 になってる
level2 oplocks = yes
kernel oplocks = no

4. samba(またはReadyNAS)を再起動

ただこれをせずとも共有ディレクトリでの同期は問題なかったのでパーミッションの設定だけで済んだのかもしれません。

 

追記:
ReadyNAS 316のファームウェア6.5.2で、アップデートで変わったのか自分で変更したのかよくわかりませんwが同じエラーが出るようになりました。同じ方法で直ったので追記します。ただ設定するファイルは上記3のじゃなく、

/etc/frontview/samba/smb.conf.overrides

あたりがいいと思います。たぶん。

WTAC車両用のセンサーユニット

VOLTEXさんご依頼の、ワールドタイムアタックチャレンジ車両用センサーユニットができました。

具体的な計測は明かせませんがエアロデバイスの確認用という感じでしょうか。チューニングカーや市販車レースぐらいではここまでやってる車両は無いので技術者として単純に楽しいですね。

ただ気になるのは、アタックカーはたいてい振動がひどいので内部はそれなりに対策しましたが、安いコネクターを使ったのだけは失敗だったかもしれません。月末のテスト走行が終わったら考えます。

はんだ煙の(超)簡易清浄機

ココアシステムズ製品に使用しているはんだはNASA御用達といわれる高信頼性タイプなのですが、一般的なはんだに比べこれの煙は妙に舌とのどに残って、いかにも身体に悪そうです。しかも臭い。

ということでココアシステムズでは、見た目は悪いのですが、組み立てPC用廃熱ファンに活性炭フィルタを組み合わせたものを簡易空気清浄機として使用しています。フィルタは排出口に(無理矢理)挟み込みました。ファンは扇風機タイプではなくシロッコファンを使うのがポイント。

見た目どおりそれほど吸引力はなく手前20cm程度ですが、あまり強力でも冷えすぎてはんだ付けの信頼性が落ちるので、これぐらいがちょうどいいかもしれません。

はんだ付け専用の空気清浄機も市販されていますが(PCI 2スロット分のこれと比べれば)でかくてじゃまで、また高価なので、そこまでの必要もないというホビーユーザさんはぜひお試し下さい。

自在ノズルと新エンドミル

冷却用の自在ノズルを見つけました。

NCでの切削時にはカス飛ばしと刃の冷却をかねエアーを吹いていていますが、うまく照準を合わせる仕組みを知らなかったのでこれまでは「完全手動」でした。切削位置を狙ってつきっきり。

これで今後はこのちょっとばかっぽい状況が改善される、、、といいなあ。

あとこれまで使ったことのない種類のエンドミル(切削用の刃)を買ってみました。1本数千円するので折れづらい無難なサイズで試してみて、よければ各サイズそろえていきます。

 

追記:

この自在ノズル(バルブホースキット)のパーツ、外れたら二度と付けられないんじゃないかってぐらい硬いんですが、メスになる側をヒートガンで適度に温めると意外と簡単に脱着できます。