カテゴリー : 計測中

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インジェクターの無効噴射時間測定

トヨタの2AZというエンジン用のインジェクター無効噴射時間を調べました。他車に流用するため、エンジンコンピュータに電圧ごとの値を指定する必要があるからです。

低抵抗タイプのインジェクターはセットになるレジスター(外部抵抗)の電圧のあんばいを見ればインジェクター内の機械動作がわかりますが、これは高抵抗タイプなのでレジスターが無く、そのため計測には高額な電流プローブか安価な電流センサーが必要です。うちにはどっちもなかったのでお得な後者を準備しました。このセンサーは便利なので電子工作好きは全員買った方がいいです。

で、可変電源にてインジェクターにかける電圧を6.0Vから20.0Vまで変えそれぞれの状態での無効噴射時間を計りレポートにしました。

なお恐れ入りますがサポート車両またはお取引先様以外の計測は承れません。

燃料アルコール濃度センサー

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燃料アルコール濃度センサーを用意してみました。

国内ではあまり見ませんが、バイオエタノールを燃料に使用/添加してその濃度に応じてエンジンコンピュータのセッティングを調整し出力アップをはかる技術はチューニングカーのタイムアタックなどに使いやすいのではと思います。

センサーは濃度の他に燃温も測れるのに信号線は1本なので通信かなあと想像してましたが、いろいろな条件の燃料を通して調べたら周波数とパルス幅で2値を表すアナログ的方式でした。なるほど。

まずはフルコンで補正マップがつくれるような出力変換装置を作ってみます。

アルトターボRSリミッターカット車速グラフ

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バトルビーレーシングさん開発中のHA36Sアルトワークス/ターボRS用スピードリミッター解除装置の、ターボRSでの車速グラフです。技術協力製品。なお記録にはGPS付きデータロガー(Racetechnology DL1)を使用しました。

グラフでは140km/hのリミッターを越しても車速が伸びていることが確認できます。また純正ではその前の130km/hからアクセル全開でも電子制御スロットル(電スロ)がハーフになりほぼ加速しなくなってしまいますが、それも解消しています。

発売はゴールデンウイーク後になるのではないかと思います。初期ロットは数が少ないです。

追記 : 発売は2016年5月中旬だそうです。

お問い合わせはバトルビーレーシングさんまで。

VOLTEXさん実車風洞実験

VOLTEXさんによる定期の実車風洞実験の計測サポートのため、設備を借りる三重大学に1週間「出勤」してきました。

10月オーストラリアで行われるWorld Time Attack Challengeで三連覇を目指すTilton Interiors Racing エボ9のエアロデバイスアップデートが今回の目的です。

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効率的なダウンフォースが得られる車両下面の状況を調べるため、市販の風速計2個のデジタルアナログ変換装置と圧力センサーユニット16個を製作しました。実験ではこれらに加え基本となるダウンフォースとドラッグ(空気抵抗)、速度を計測します。

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三重大学の風洞室は車両計測用にはできていないため計測台に設置するのも結構大変。

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下面の圧力はフロアに垂直に差したシリコンチューブを経由して計測します。

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集録装置部分。今回はとにかく配線が多いので「ちゃんと動いているものは触らない」方式です(笑)。

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装置のデータは予めつくっておいた計測ソフトウェアでまとめて記録します。

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計測。数値だけではわからない各部の空気の流れは毛糸の動きでチェック。

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複合的な流れはスモークワイヤーで。風洞実験と言えば「これ」な感じですが意外と使いません。

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TopFuel/VOLTEX S2000国内最終走行テスト

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10月の豪WorldTimeAttackChallenge PROクラス参戦 TopFuel/VOLTEX S2000の国内最終テストを富士スピードウェイで行いました。

残念ながらウェットコンディションだったため多くのテストメニューをこなすことは出来なかったようですが、今回一新されたVOLTEX製アンダーパネルの効果は素晴らしく、濡れた路面にもかかわらずコーナーでハンドルが重くて大変だというドライバー NOB谷口選手のコメントどおり、サスペンションストロークのログでもかなりのハイダウンフォースが確認できました。

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このクルマもチーム九州男児R34GT-R同様来月上旬オーストラリアに向けコンテナ詰めです。

今年ココアシステムズは“チーム九州男児”専任でこのS2000については特殊計測機器の提供のみですが、3度目の正直となる今回こそは表彰台の上の方にのぼってもらえるよう全力サポートします。

チーム九州男児R34GT-R 国内最終テスト走行

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先週のテストで判明したいくつかの不具合を解決し、22日、国内最後となるテスト走行をオートポリス(大分)で行いました。写真は走行直前のオーナー兼ドライバーの宮田さん。熱い男です。

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通常はこの車高↑が、

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走行中はダウンフォースでこんなに下がります。写真はホームストレート中盤ですが、車高センサーによるとトップスピード時には地面との距離が1cmにまでなっています。オートポリスに比べ World Time Attack Challenge (WTAC) が行われる Sydney Motorsport Park は路面がよくないので現地での足回り・空力セッティングには苦労しそうです。

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今テストは車工房ディサイドさん九州男児商会さん、ケンズオートさん、ボディワークスオガタさん、平川さん(VOLTEX)、オートワークスバンディットさん、ガレージM-SPECさん、オートファクトリーステルスさん、ココアシステムズの9企業(順不同)と応援の方で総勢13名での大サポート部隊でした。チーム九州男児R34GT-Rを世界の舞台で走らせようと、みなさん手弁当で頑張っています。また朝霞の種馬さんを始め多くの日本人サポーターがオーストラリアWTACで現地速報・撮影を行ってくださいます。WTACは10月17,18日が本番!

しかしそんな中、ココアシステムズ謹製の電子機器がレーシングスピードでクルマに不具合を出すという問題がなかなか解決できず少ない走行枠の半分以上を無駄にしてしまいました。チームの皆さん申し訳ありませんでした。

チーム九州男児R34GT-R テスト走行

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オートポリス(大分)で行われた“チーム九州男児”R34GT-Rのテスト走行に参加しました。

WorldTimeAttackChallenge(WTAC)レギュレーションにあわせ車高を5cmに設定していますが、速度が上がるにつれ発生する強力なダウンフォースによりクルマはそこから何センチも沈むため、特殊なセンサーで走行中の地面との距離やまたエンジンコンディション等を記録・解析します。

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途中、車両にいくつか不具合も見つかりましたが、チームで一つずつつぶしていき、クルマ的に余力を残した状態で1分54秒でした。気温30度、スリップサインが出そうなタイヤとしてはだいぶいいタイムだそうです。

また車高変化による概算ですがダウンフォースも2トンちょっと出ていました。

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WTACで結構良い成績が期待できそうなテスト内容でした。

実車風洞実験5日目

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VOLTEXさんによる風洞実験最終日の今日は、ガレージ力さんのR35GT-Rの計測でした。

純正で作り込まれているクルマは隙が無く、ふいんきエアロではまずノーマル以下の空力になることがよくわかりました。

これは86/BRZにも共通することで、現在チューニングカーとして一般的な一世代以上前のクルマのように「これをつければ改善される」というような単純なものではなく、今まで以上にホンモノの製品・知識が求められる難しさを感じました。

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ちなみに三重大学の風洞設備はこんな感じ。

巨大なトンネルループで空気が加速し続けられる仕組みです。

実車風洞実験4日目

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VOLTEXさんによる風洞実験4日目はTopFuel/VOLTEX S2000RRのリヤウイングまわりの改良が中心でした。

もちろんGTウイングメーカーのVOLTEXさんが今さら普通のことを行うわけがなく、残念ながら写真では見えませんがウイング下段に角度調整式の同じようなウイングがもう1枚追加されていたりします。どハデ(笑)。

当然効果はあったのですがそうでもない条件もありちょっと難しいウイングでした。この実験で充分データが取れているのでVOLTEXさんは最適解が出せるでしょうが、単にまねても効果を出すのはちょっと大変だろうという感じです。詳細は近日発売のオプション誌またはVOLTEXさんの今後のブログをご覧下さい。

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明日はガレージ力さんのR35 GT-Rを計測します。

さすがにR35は重くて巨大で、この土台に乗せるのも一苦労だったようです。この頃ココアシステムズはクルマに貼る毛糸の量産をしていてこのたいへんな作業はチラ見でした(笑)。

実車風洞実験3日目

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VOLTEXさんによる実車風洞実験3日目は関西サービスさんの86(BRZ?)がメインでした。

雑誌取材もあったため内容は省略しますが、ノーマルはノーマル縛りの中でとてもよくできており、また関西サービスさんのエアロデバイスはそれを越す性能が出ていることが確認できました。うちは計測値しか見てませんがそれで言えばこれはおすすめできます。乗ってわかるほどの差が出てました。

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その後はTopFuel/VOLTEX S2000RRを計測台へ。

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こんな感じでクルマを吊して移動します。

簡単にたんたんとテストしてるように思われがちですがこの下ごしらえがほんとに大変なんです。

明日はこのクルマが今年のWorld Time Attack Challengeで二駆部門優勝できるようなSPLパーツを探します。

実車風洞実験2日目

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VOLTEXさん実車風洞実験の2日目は昨日のエボ9の計測がメインでした。

フロントバンパーとサイドステップの空気の流れがたいへんよろしいです。ダウンフォースもかなり出ていました。

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World Time Attack Challenge仕様の前まわりに交換しての計測では、大人げなく勝つならこれ一択でいいのではという感じの、これまでに見たことが無いようなトンデモな各数値でした。計測機の不具合かと思いましたよ(笑)。

他にもいくつか行ったテストに関して、今後VOLTEXさんブログで解説があるかもしれません。

明日は関西サービスさんの86/BRZの計測です。

実車風洞実験1日目

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VOLTEXさんが三重大学で定期的に行う実車風洞実験の初日でした。金曜日まで続きます。

期間中3台の計測を行う予定で、その第1号はVOLTEX最新フルエアロのエボ9。♪速(とんそく)の貴公子さんのおクルマをお借りしさらなる空力デバイスの開発を行います。

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今日は設営・計測機器のチェックでした。明日から計測開始です。

あ、ココアシステムズは風洞実験では、計測機器開発と記録を行っています。

筑波サーキットで取材でした

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昨日からのオプション2誌企画サポートと、別件のランサーエボ10用OEM製品サポートで、1日筑波サーキットでした。

前者は昨日遅くまで編集部の太田さん・鍵市さんが頑張ってくださったおかげで今日は文句の無いデキでした。ちゃんとした解析はこれからですが。

ちなみに写真の、オプション誌取材でココアシステムズ開発車両のランサーエボ10を運転するのはターザン山田選手。彼のドライビングに惚れたのがきっかけでチューニングカー業界に入ったようなものなので、ターザン山田選手との付き合いは何年が前からありますけど、単純に嬉しかったです(^^)。

インジェクター無効噴射時間計測

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AE86に流用予定とのインジェクター(AE92用? よくわかりません)の無効噴射時間を計測中です。

インジェクターは電磁弁なため電気を流してから実際に燃料が噴射されるまでにタイムラグがあり、これを無効噴射時間といいいます。インジェクターを変更した場合はECUの燃料マップを調整する前にこの情報を更新しておく必要があります。

無効噴射時間は電圧によるため少しずつ変更しながら地道に調べていかなければなりません、、、というほど面倒なものでもありませんが(笑)。

TopFuel/VOLTEX S2000RR走行テスト

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猛暑の鈴鹿サーキットでTopFuel/VOLTEX S2000RRの走行テストを行いました。VOLTEX製リヤウイングがなかなかはげしいとになっています(笑)。

昨日設定したセンサー類はおおむねうまく動作し、またテスト自体も予定のメニューをほぼこなしました。

車高センサーによるダウンフォースの概算値はこれまでで最高のもので、10月にオーストラリアで行われるWorldTimeAttackChallengeでも中高速セクションはかなりの威力が期待できる結果でした。

また楽しみだった走行中のタイヤ表面温度測定も、先日Tilton Inteliors Racingから教えていただいたような興味深い内容でした。今はタイヤ中央部のみの測定なので内・外もあわせて測ってみたいところですね。

あと何度か国内でテストしてから車両はコンテナ詰められオーストラリアに向け出発です。

TopFuel/VOLTEX S2000RR新センサー接続・チェック

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TopFuel/VOLTEX S2000RR走行テストのためトップフューエルさんにおじゃまし、ココアシステムズ製作の新センサーの接続とチェック、また異常値が出ていたセンサーの修理を行いました。

明日走行します。

タイムアタックカーには厳しい時期ですが、10月に行われるワールドタイムアタックチャレンジへの車両コンテナ詰めまで1ヶ月を切り、いろいろ慌ただしくなってきました。

ABS ECUのセンサー接続チェック

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ABSユニットも準備し、車輪速センサーをつなげて計測というか解析というかなんちゅうか本中華、まあ見ています。ABSのメカとECUが合体しているため不思議なカタチ。

ECUによる車輪速センサーの接続チェックもさすが最近のモノは厳しく、断線・短絡はもちろん、相手が正規のセンサーかどうかも確認していました。まずはこのあたりを対策してみます。

車輪速センサー計測

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ある最近のクルマの車輪速(ABS)センサーの計測をしています。

センサー向かいのハブまたはドライブシャフト側はつるんとしており、昔のクルマのようなギア状の切り欠きがありません。どういう製法かわかりませんが、それでもセンサーがちゃんと回転を計測できるようになっています。

目詰まりなどを気にしなくていいからできたことだと思いますがそこに設定されたON-OFF-ONの間隔がごく短く、「ハブをリズムよく手で回す」というハイテク調査ではクルマが1mm移動したこともわかる仕様なモヨウ。高性能なABS・トラクションコントロールを実現するにはここまでの精度が必要なんでしょうね。

先日車輪速から車速パルスをつくる装置を作ったのですが、車輪速センサーがつながるABSの通信データを利用したのは今思えば正解でした。こんなに細かい車輪速パルスをそのまま使うのはだいぶ面倒です。安全性に影響するかもしれませんし。

とはいえやってみるんですけどね。

スリップストリームによるダウンフォース変化

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昨日の走行テストでカレラカップカーのスリップストリームに入ったTopFuel/VOLTEX S2000RR。

この時の車速約270km/hでは、単独走行に比べダウンフォースが170kgf以上少なくなっていたことがわかりました(車高センサーによる概算値)。周回レースと違いタイムアタックではこういう状況はそう無いので面白いデータでした。

スリップで車速は伸びますが、高速コーナーで前車にからみそうな時、特にエアロカーの場合は充分注意しなくてはなりません。

S2000RR 富士スピードウェイ走行テスト

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TopFuel with VOLTEX S2000RRの走行テストが富士スピードウェイで行われました。

急に決まった日程でしたがサスペンションストローク計測セットの製作もなんとか四輪分間に合わせテスト。単に抵抗値を測りたいだけなのに(ロガーの空きチャネルの都合上)やたらややこしい仕組みになっちゃいましたが実車で動作確認がとれ一安心です。(個人的に)お楽しみのタイヤ温度センサーは次回取り付けます。