ひとくちこしあん大福(アダチ製菓)の半密閉容器を製作

近所のフレッセイ(スーパー)で売られているアダチ製菓製"ひとくちこしあん大福"が好きで毎日食べてます。ただ開封後はラップを掛けておくぐらいしかできず翌日に持ち越すときなど乾燥が気になっていたので、熱溶解積層3Dプリンターで半密閉容器をつくりました。データも公開します。
紹介

この大福はプラ製カップに入っているので、これをそのまま使ってふちをシールする仕組み。手間なく衛生的ですたぶん。
今回つくった半密閉容器は同社製"ひとくち黒蜜きなこ大福"にも使えますきっと。

閉じているときも大福を愛でることができしあわせ。

ふたを強くはさんでも3Dパーツの一部が変形するだけなので、全体的にほんのり押さえる感じに調整しました。
外れやすいロックに注意すれば、出張にも大福を持って行けます(^^)。開封後の扱いがムズくて家でしか食べられなかったんですよね。
つくりかた
準備するもの
今回使ったフィラメントは"イモ色"というシブいマットPLAで、あずき色にも近いという意見があり、和菓子によく合います。ただ濃い色は大福の粉がつくと目立つので、木材のイメージで"キャメル"とか、薄い色の方が気楽かもしれません。

最初はいちご大福っぽく(?)ピンクでつくったところ、なぜかいかいまいち食欲がわきませんでした(笑)。
3Dパーツの他には 内径80mm 線径3mmのOリング(2個入り)、直径70mm 厚さ3mm 円形アクリル板(10枚入り) を使います。その他工具類は都度案内します。
プリント

本容器は次の5つの部品でできています(3Dデータのダウンロード可)。
これを積層ピッチ0.24mmで印刷しました。強度が必要なふたと受けの2つはインフィル90%、あとは30%。ロックとピンはデータの向きに、ラフトありでプリントするといいでしょう。
組み立て

ふたと受けにOリングを押し込みます。簡単には外れない形状にしてあります。

3Dプリントでは空間はつぶれがちなので、ふたと受けの横穴を4.5mmのドリルで修正。

アクリル板両面の保護シートはあらかじめ針でつついて端からはがしておきましょう。
工業用綿棒など細いものにクリア接着剤を少し付け、ふたに薄く塗り、アクリル板をはめます。ちょっと硬いかもしれません。余計なとこについた接着剤はエタノールやIPAとキムワイプなどの不織布で拭き取ります。表側のエッジからはみ出した分は綿棒を使うといいでしょう。この清掃作業が一番まんどくさく、ひょっとしたら接着剤はアクリル板の方につけた方がらくだったかもしれません。

くっつきました。アクリル板はまだ残ってるのでじゃんじゃん失敗できます。

受けとベースを接着。

ロックとピンを差し込んで完成です。
積層ピッチやプリント状況によってはすきまが変わって密閉に影響が出るかもしれませんがまあなんとか加工してください。あなたのひとくちこしあん大福への愛情が試されます(笑)。
製作依頼等は承りません。