カテゴリー : 3Dプリンター

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3Dプリンターでつくるステアリングセンター測定器

診断機を使ったステアリング中立点設定やホイールアライメントを行う時にステアリングセンターをぴったりの位置にあわせますが、やってみるとわかりますけどこれが意外と難しいのです。いまの車はステアリング舵角によって走行中にブレーキをつまんだり後輪操舵をするため、舵角センサーと実走のゼロ位置をあわせるのはまあまあ重要。

ということで熱熔解積層型3Dプリンターで簡単な測定器を作ったので3Dデータを公開します。なおホーンがステアリングホイール面から20mm以上出ているものには使用できません。


上が全パーツ。積層方向もこの向き(白地面→天)がいいでしょう。

■ 今回の印刷条件 (お好きに変更ください)
素材PLA (SUNLU オレンジ色)・積層厚0.3mm・インフィル20%・サポート材あり・ラフトなし。
以下の[ステアリングサポート 表側]はあとで一部削るため、このパーツのみ底面ソリッドレイヤーを通常よりちょっと厚めにした方がいいかもしれません。詳しくは後述。

■ 印刷するstlデータ
デジタル傾斜計ホルダー
調整ガイド【2コ必要】
ステアリングサポート 表側【2コ必要】
ステアリングサポート 裏側【2コ必要】
アルミ角パイプ用キャップ【2コ必要】

■ 他に必要なもの
・アルミ角パイプ 30 x 10mmを長さ50cm程度(ホームセンターで1mの角パイプを購入し100円ショップの300円金属のこぎりでカット、ヤスリで整えました。切り口はキャップで隠すのでだいたいで大丈夫)
デジタル傾斜計(アマゾン) 単四電池2本別途
・平ヤスリ各種。幅10mm以下のもの必須
(・ベルトサンダーもあるとらく)

■ 組み立て

写真のように差し込んでいくだけですが、入らないところはヤスリで削ってください。アルミ角パイプ部分はしゅるんとスライドするぐらいのギャップがいいでしょう。PLAは硬いのでまあまあ大変です。角パイプの端に入れるキャップは削らず押し込み、パーツを入れ替える可能性があるので接着しないでください。ただ現状の形状ではどうしても抜けちゃうので結局はテープ止めもいるかもしれません。

もう一つ大変なのはステアリングサポートの表と裏の合体で、サポート材をつけた印刷でも[表側]パーツの円柱が垂れ下がるため[裏側]パーツの穴に差し込めません。そのため、[裏側]パーツが”ある程度抵抗がある感じ”(重要)でスライドできるよう、垂れ下がった部分のみヤスリまたはベルトサンダーで形を整えます。やり過ぎると穴が空いちゃうので注意。先に書いたとおりこれを防ぐため[表側]パーツのみ底面ソリッドレイヤーを厚めに印刷しておくといいでしょう。

■ 測定

四角柱のガイドをお好みの基準位置に合わせた状態でステアリングホイールに(ゆるく)固定し、微調整します。
傾斜計ホルダーがホーンに当たる場合は外して別の場所に入れかえてください。
ディープコーン等でガイドが届かない場合は、ステアリングサポート[表側]パーツの別穴にアルミ角パイプを入れ替えてください。

■ 失敗

プロが毎日使用するような場合はきっとステアリングサポートの耐久性が問題になるので可動部をアルミパイプにしてみたんですが、見た目はかっちょいいんですけど、すべって固定できませんでした。樹脂のやわらかさが重要みたいですね。金属の滑り止め加工は今回の趣旨と異なるのでやめておきました。

 

ご質問やご要望、製作依頼等は承りません。

光造形3Dプリンターで貼り付けスイッチ製作

光造形3Dプリンターで小型のLEDプッシュスイッチを作ってみました。貼り付けタイプって意外と売ってないんですよね。

材料(レジン)や形状に光造形ならではの苦労が割とつまってます。

自分で使う以外に今のところ用途はありませんがいつか何かの製品に添付されるかもしれません。

Anycubic Photon 消臭フィルター取付とか

格安の光造形3Dプリンター “Anycubic Photon” が印刷時の化学反応でなかなかの異臭を放つんで、有機ガスフィルターを通して排気するようにしてみました。なおアダプター類はサイズの関係で別の熱熔解積層プリンター(QIDI TECH 1)で印刷しています。この投稿の最後でまとめて3Dデータ公開中。

排気部分はアダプターの他に防塵有機ガスフィルター “3M 3311J-100-S1”DCブロアファン “PABD19735BH”(結構高い)、降圧DC-DCモジュール(別のでも自作でもOK)に適当なケース、M4x100mmのネジ・ナット類2本セット(ホームセンターでたぶん購入可)を準備し組み立て、天板と入れ替えます。フィルターは割とぴったりはまりますが少しのすきまも気になる方は厚手のテープなどを巻いてください。ファンの12V電源は後述のようにPhotonから取りますがそのままだと騒音がすごいのでDC-DCモジュールで5V程度に調整して使うのがいいでしょう(下げすぎるとモーターの起動電力不足で回転し始めないので注意)。容量のあるシロッコファンなのでそれでも吸引します。このモジュールはポテンションメーター左回しで電圧が下がるので購入直後はたくさんまわしてください。

上記のメインの作業前に、純正の排気機構を取り外します。本体裏側を外すと(ネジは両サイドの4本とフタを開けたところの2本)金属ケースに入った活性炭フィルタがあるので丸ごとポイ。六角レンチが入らないネジはプライヤーでちびちびつまんでください。排気ファンの配線がここにはさまれているので、切っちゃう場合はそのままでもいいです。

ここが純正排気ファンの12V電源なので、プラグをすきまから引っこ抜いて、別に準備した電線で先のDC-DCモジュールに接続します。プラスマイナスは基板にシルク印刷されていますが写真の赤線がプラス側です。配線は裏ブタのすきまを通すと思いますがこすれるところは充分保護をして下さい。

本体裏ブタの液晶パネルにつながるケーブル類が作業のじゃまになる場合、フラットケーブルは写真の黒いプレートの両端を爪でケーブル側に2mmほどゆっくりずらすと外れます。

排気穴はテープか、ムダにプレートをつくって塞ぎます。

吸気はフロント下部からだけさせたい!とこだわる場合、防水ソフトテープ “ニトムズ E0322”を半分に切り、折り返しの部分に(フタが閉まるよう)写真のように2mmほどずらして貼ります。

さて効果ですが、少し臭いは出るものの閉め切った部屋でも我慢できる範囲になりました。すごく軽減されています。作って良かったー。あとはフィルターがどれだけもつかですね。

 

■ おまけ

180度に開くフタのおかげで上と背後にムダにスペースが必要なので、90度で止められる部品をつくりました。使い方は下側の溝をPhotonのサイドに沿わせてずらしフタのエッジをとらえたら下側をパチンとはめる、という感じです。慣れれば簡単。Photonの製品誤差で修正が必要になるかもしれません。

思いのほか高額なUVレジンですが、オーストラリアのMONOCURE3Dが安いです。性能もそれなりなようですが送料・関税含めても割が合いそう。初回15%引き、今見たらクリスマス前セールで20%引きでした。4,5日で届きます。PhotonではRAPIDタイプを選んで下さい。スライサ設定は有志によるこちらの表が参考になります。

 

■ 3Dデータ(stl)

すべて熱溶解積層プリンター(サポート材無し)で印刷できます。サイズがわりとぴったりなのでPLAや収縮しづらい素材がおすすめ。ノズル0.4mm、ピッチ0.3mm、インフィル30%で印刷しました。なお一番大きい排気アダプターは141 x 141 x 37mmです。

フィルターアダプター ベース
フィルターアダプター トップ
排気口をふさぐプレート
おまけのドアストッパー

3Dプリンターのモーター動作異常を修理

QIDI TECH 1というMakerbot Replicator互換の熱溶解積層3Dプリンターを使用中、X軸のステッピングモーターが突然グガガガガガっという異音とともに震えはじめました。

JOG MODEで動作させながらモーター配線を2本ずつオシロで見ていくと1つだけ信号が出ていません。

使われている電線は普通のキャブタイヤケーブルのようで、印刷に伴う度重なる折曲げで断線したっぽいです。モータードライバー故障の可能性もありましたが今回は違いました。

モーターに使われていた JST PH コネクター はたまたま在庫していたので、工作機械の可動部用の柔軟な電線を使い、再度切れてもすぐ直せるようてきとうなコネクターで脱着できるものに交換しました。

ハーネス固定用のネジはスタッドなので側面パネルを外す必要はありませんが、でも外した方が作業は楽でしょう。

同じ回数折り曲げられている原点センサーの配線も可動部用に交換するつもりでしたがこっちはシールド線で、手持ちが無かったので中止。センサーコネクターは MOLEX SL 50-57-9404 です。

純正配線の太さは、モーター用がAWG22、原点センサー用がAWG24でした。

親戚のFLASHFORGE Creator Proなども含め、UFOキャッチャー型の古めな格安3Dプリンターでは同じ症状が出るかもしれません。

ランサーエボ10 ウインカーレバーオフセットアダプターの3Dデータ

営業車のランサーエボリューション10には社外ハンドルに60mmスペーサーを入れているのでコラムレバーが遠くてウインカー(turn signal switch)操作が面倒でした。今回熱溶解積層3Dプリンターでそのオフセットアダプターを作ったのでデータを公開します。サポート材不要。MOMOのRace / 350mmにあわせ手前だけでなく下側にもそれぞれ約40mm伸ばしました。

ランサーエボ10 ウインカーレバーオフセットアダプター データ(stl)

純正レバーには傷・すべり止めのため 3Mの落下抑制テープ(GN-180) を1周貼って下さい。それでいいあんばいになるよう作ってあります。ネジはM3x10mm。

装着はアダプターのリング部分を広げてレバーに通して締め付けるという方法なのでインフィルをがっちり入れちゃうとたいへんかもしれません。写真のはABS材、インフィル20%、レイヤー厚0.3mmでつくりました。

このアダプターはエボX(CZ4A)だけでなくギャランフォルティス(CY4A, CX4A)にもたぶん付きます。写真のレバーの三菱車ならなんでもいいでしょう。

1つのプリントに1時間半かかるので調整はまあまあ手間でした。

実車ではこんな感じ。ステアリングに親指をかけた状態で中指や人差し指を伸ばした位置にレバーがくるようにしてあります。そのままパッシングもできるので間違えてハイビームになっちゃうことも無くなりました(エボ10はレバーを引く強さでパッシングとハイビームがかわる、とてつもなくわずらわしい仕組み)。

ただオフセットアダプター操作のたび純正レバーに回転方向の余計な力がかかるのでほんとはあまりよくないかもしれません。

お問い合わせやご要望、販売等は承りません。

ランサーエボ10 カーナビ日よけの3Dデータ

営業車のランサーエボ10のカーナビが反射で見づらいときがあるので3Dプリンターでサンバイザーをつくってみました。思いのほか良かったので、3D設計素人ですがモデルデータを公開します。興味ある方は参考にして下さい。

ランサーエボ10 社外ナビ用日よけデータ(stl)

エボ10以外の車両でも利用できると思いますが、少し上を向いているナビ取付にあわせ写真のようにじゃっかん角度(15°)をつけているので、場合によってはあんばいが良くないかもしれません。実際、DVDの出し入れが大変まんどくさいことになりました。。。

最大幅208mmなのでお使いの3Dプリンターの出力可能サイズを確認ください。またPLA樹脂だと真夏の車内でたぶん溶けますので、ABSかそれ以上の耐熱素材を使って下さい。取付は内装用の両面テープで。

なおお問い合わせやご要望、販売等は承りません。