RECSが効かないBMWエンジンの吸気バルブ洗浄 その3

BMWエンジンの可変バルブリフト機構(バルブトロニック)では低負荷時、空気流入速度を上げ、またスワールをつくるため吸気バルブの一方がほとんど開きません。なので掲載済の その1 の方法ではもう一方のメインのバルブしか洗浄できませんでした。

さて整備書によるとバルブトロニックモーター故障時には普通のクルマのようにスロットル制御が行われるとのこと。バルブは負荷にかかわらず(たぶん最大リフトで)開くでしょう。

つまりこの状態であれば全吸気バルブを洗浄できそう。またインマニ負圧が大きくなるのでWAKO’S RECSが通常のクルマと同様に注入できるおまけ付き。こんなことシロートのぼくでも気付くんだから、BMWは負圧が無いからとゆっくりボタボタ落としてただけのプロショップはもうちょっと勉強したほうがいいよほんと。まあそれでもRECSの点滴システムが吸気バルブ洗浄に向いてるとはとても思えませんが。

※ このブログは、BMWにRECSは効果がある!という個人やショップの主張・信仰を否定するものではありません

事前確認

エンジン前方にあるバルブトロニックモーターのコネクターを外して試走したところ、ほとんど違和感がありませんでした。アクセルの踏み量に対する負荷もだいたい同じで、フェールセイフ以上の作り込みが感じられます。ただアクセルの“つき”は悪く、というか普通のクルマ並みになり、BMWがバルブトロニックにこだわる理由がよくわかりました。まあ電スロに遅れの演出をさせている可能性もありますが(笑)。

不思議なことにこの状態でもチェックランプ等は一切ありません。

インマニアダプターの改良

基本的に その1 と同じ作業ですが、バルブトロニックを止めることでインマニが大気圧マイナス70kPa以上になるので、3Dプリンターで作る噴射アダプターにシールの溝をつけました。Amzonで購入したOリングセットのどれかいい感じのものをはめます(サイズ失念)。洗浄剤のブチルセロソルブはゴムを侵すので弾力が無くなりかけたら交換してください。なおホース押さえパーツに変更はありません。

データのダウンロードは以下から。作り方等は その1 を確認ください。

洗浄剤噴射

電源オフでバルブトロニックモーターのコネクターを抜き、全部セットしたあとにエンジン始動。その1 の反省を生かして今回はPITWORK エンジンリフレッシュの缶を温めないよう噴射しました。

が、この缶のノズル部分を事前に何度か脱着していたためか、途中で自動噴射が止まり、空になるまでずっと指で押さえておかねばなりませんでした。新品はきっと大丈夫でしょうけどそういうこともあるって事で。

バルブの確認

あまり開かない側のバルブ

洗浄前

その2 でカサカサになったバルブも通常走行で多少しっとりしてきました。

洗浄剤噴射完了直後

洗浄剤が少し舞っています。

しばらく後

期待ほどでは無く、軽く湿った程度。軸の汚れはちょっときれいになったかな。まあ低負荷ではあまり開かず汚れにくいバルブなので気にしないことにします。

メインで開く側のバルブ

洗浄前

洗浄剤噴射完了直後

舞う洗浄剤の霧が多いですね。

しばらく後

バルブもポートも洗浄剤でべったりになっているので、今後走行中に汚れがいくらか剥がれてくるでしょう。なおバルブが開いている状態なので軸に無地なとこが出てますが、この状態でももう一方のバルブはまだ(もう?)閉じてるんですから、洗浄剤の濡れ状態に大きく差ができるのは機構的に仕方ないところです。

インマニ出口そばの状態

洗浄直後はインマニ内も霧でみたされています。左奥がこれまで見てきた3番ポート、右がインタークーラーうしろ。

おわり

バルブトロニックモーターのコネクターを含め全てを元に戻したあとも内部的には「135808 VTC-サーボモーター 位置センサー、信号: ショートまたは配線の配線断線」(ママ)のダイアグが残ります。気にしなくてもいいでしょうが念のためクリアしておきました。

BMWの簡易的な吸気バルブ洗浄としては今回の方法はおすすめ。

バルブ洗浄はまだ続きます。