カテゴリー : 解析

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レヴォーグ VN アイドリングストップキャンセラー試作

A PIT オートバックス東雲が開発する レヴォーグ VN5用アイドリングストップキャンセル装置の技術協力をしました。

デカいセンターディスプレイに表示されるボタンを2つタッチすることでアイドリングストップを止められますが、物理ボタンのように手探りで操作できないものをエンジン始動ごとに毎回行うのはなかなかまんどくさく、他車のようにアイドリグストップ切り替えボタンをアナログ的にタイマーリレー等で代理プッシュする簡便な装置も使用できません。

機能切替がディスプレイになっていることからもわかるように通信で制御されているので、そこをいいあんばいにすることでオフにすることができました。製品ではオン・オフの状態を保存し自動復帰させる予定です。

発売はもう少し先になると思いますが詳しくは A PIT オートバックス東雲 担当の小野さんまでお問い合わせ下さい。

そもそもガソリンがいっぱい必要なエンジン始動を何度も行うアイドリングストップは、消耗がはげしくなるバッテリーやセルモーターという点でも環境負荷が高くナゾな仕組み。エコ「風味」を求めたユーザーのための機能だとしても毎回有効にされる仕様はレヴォーグに限らず間違っています。今回作ったような装置が要らなくなるように自動車メーカーは考え直して欲しいですね、アフターパーツメーカーの商売的にはアレですが。

ZC33S スイスポ ESPのトルクダウン要求でブーストが下がる

トラクションコントロールなどでESP(ABS)がエンジンECUに対して出力を下げる“トルクダウン要求”という指示があることを “ZC33S スイスポ ESPからトルクダウン要求の通信” に書きました。

これが実走でどうなるかを、通常状態と、オリジナルの通信装置でトルクダウン要求を適度(?)に入れた状態を動画にしてみました。ターボ交換車両です。

アクセルペダルは全開ですが、点火時期を遅くする“ファスト”とスロットルを閉じる“スロー”のトルクダウン要求により、負荷の一部であるブーストはもちろん下がりました。

どういうわけか「素」でこんな感じの状態になっていてブーストがちょっとしかからないクルマが世の中に何台もあります。ECUチューニングの問題にされているようですが、タイヤラウンジでこれを修理した全車両、エンジンECUとは無関係でした。ただ残念ながらこうなる原因はまだわかっていません。

お困りの方はタイヤラウンジに予約して車両を持ち込んで下さい。うちではご質問等を含め一切承っていません。

ZC33S スイスポ ABS停止中のメーター表示改善装置試作

ダートラなど非舗装路でのスポーツ走行ではABSを止めて走る場合がありますが、ZC33S スイフトスポーツでこの状態にするとびっくりマークが点滅しディスプレイは故障表示固定されまあまあうっとうしい状態になります。

そこで異常状態がわかるようある程度のチェックランプを残したまま上記を解除する装置をタイヤラウンジと試作しました。

テストなので市販はしませんがこの機能はタイヤラウンジで今後発売の製品に組み込まれるかもしれません。

なお違法改造のためのチェックランプ消去等の依頼は一切承りません。

ZC33S スイスポ ESPからトルクダウン要求の通信

ZC33S スイフトスポーツで、ESP(ABS)がエンジンECUに対して出力を下げる指示を行う通信の一部を、タイヤラウンジと見つけました。

整備書によると点火時期を遅くする“ファスト”とスロットルを閉じる“スロー”のトルクダウン要求があり、動画ではESPとエンジンECUの間に通信変換装置を取付け、それぞれかなり強め(データ的には4千段階で強弱可)の制御を入れて空ぶかしをした動画を撮りました。ファストとスローは同時にも入ります。

車を遅くする通信を見つけて何の意味があるかといえば、つまりこれを止めることができるようになるわけです。

タイヤラウンジが1年以上開発を続けているブレーキオーバーライドをキャンセルする装置”BOSS”がちょうどこの位置で通信制御を行っているので、スポーツ走行時に限定してよけいな制御が少しでも入らないようBOSSに機能追加をしたいところです。

ところでスイフトECUチューニングでブーストが上がらなくなることがあると一部で言われていますが、実はエンジンECUとは関係なく何らかのESP異常でこのようなトルクダウン要求が出ておりその症状になっている可能性も高いのではと想像しています。発進時にエンストしやすい車両はきっとこれでしょう。“ESPシステム要点検”の警告表示やそれっぽいダイアグが検出されない場合も多いのがわかりづらいところ。

とはいえこれであればECUを書き換えることなくタイヤラウンジが何台か直していますので、お困りの方はご予約の上車両を持ち込んでください。一般のショップ・ディーラーでは難しいと思います。

なおうちではお問い合わせ・修理等は承っておりません。

ZC33S スイスポ用ステアリングアシスト装置開発中

タイヤラウンジが開発中のZC33Sスイフトスポーツ用ステアリングアシスト装置(仮称)の技術協力をしています。

この装置により、スイスポのスポーツ走行時の不具合の1つ、頑張ったコーナリングで重ステになる問題が(確認の範囲内では)解決できました。どうも過度なハンドリングによる横転を嫌ったメーカーの制御だったようです。なおパワステ過負荷でのフェイルセーフはどうにもなりません。

さらにこれの研究過程でできたパワステのアシスト量を増やす機能と、電気的にオーバーステア・アンダーステアに調整するコーナリングアシスト機能も付く予定です。後者については偶然気付いたものですが、スイスポにはメーカーカタログに載っていない(?)ブレーキによる姿勢制御が(ブレーキを踏んでいない)通常走行中にも行われているようで、この効きを増減させることができます。

少し話は変わりますが1年近く前に発表した同社製ZC33S用ブレーキオーバーライド解除装置”BOSS”も未だ発売に至っていないのは、上記ステアリングアシストの各種機能がBOSS(に追加するプログラム)と連携する必要があり、その調整のためサーキット走行を未だ繰り返しているためです。

で、これらの設定UIができたので紹介します。画面やボタンを専用につくると製品代金が跳ね上がるため、全車装備のメーターとクルーズコントロールのボタンを使いました。スイフト以外の多くの車種ではスピードメーターと各種警告・オドメーターの連動が切れないのでほぼ使えない技です。なお製品では一部異なる可能性があります。

またこれを活用しオープニング(ニードルスイープ)もおまけで付けました。設定でオフにもできます。

BOSSとも発売はもう少しかかります。お問い合わせはタイヤラウンジまで。

GRスープラ 社外シート交換に必要な通信装置開発

A PIT オートバックス東雲による、A90 GRスープラのメモリ機能付き電動シートを取り外すのに必要な通信装置開発のお手伝いをしました。

RZ(とたぶんSZ-R)のグレードでは運転席シートが車両とCANで通信しているため、これまでRECAROやBRIDEなど社外シートに交換する場合、シート内蔵のモジュール一式を移植する非常に面倒な処理が必要でした。こうしないと始動ごとの異常警告やエアバッグのチェックランプが消えず車検に通りません。

そこでシートECUが無くても通信をいいあんばいにしておく装置を開発しました。サイドエアバッグキャンセルなどのアナログ的な処理は別途必要ですがシート側は一切いじらないので再取り付けでも中古販売でも好都合です。

なお助手席やSZの運転席でもシートヒーター制御の通信をしていますが、こちらは外しても安全装備では無いためメーター類に表示はされないようです。ただシート温度調整のボタンを押すと警告は出るようですし、診断機では通信異常のダイアグが検出されます。今のところこれの対策装置は作っていません。

詳しくは A PIT オートバックス東雲 オリジナルパーツ紹介ページ をご覧下さい。開発担当は小野さんです。A91やBMW Z4にも対応するそうです。なおココアシステムズではお問い合わせ等一切承りません。

ZC33S スイスポ ブレーキオーバーライド解除

以前からタイヤラウンジと研究していた ZC33S スイフトスポーツの純正ブレーキオーバーライドシステム(BOS)の解除ができました。

BOSはアクセルよりブレーキを優先する安全機能ですが、例えばブレーキを戻したりアンダーを消したりする左足ブレーキでも電子制御スロットルを閉じてしまうため、スポーツ走行では全く必要ありません。

またまた車種によってはブレーキスイッチ配線の加工で済む場合もありますが、このクルマでそれを行うとブレーキ液圧などとの変化が合わず様々なECUにダイアグが出てエンジン出力を抑える制御を入れてしまいます。あわせてメーターディスプレイに表示されるたくさんのエラー警告も非常にじゃま。

今回はそのあたりの通信を全ていいあんばいにすることでエラー表示もダイアグも無くBOS解除ができました。

発売はもう少し先のようですが詳しくはタイヤラウンジまでお問い合わせください。

■ 追記 ‘21.3.11
本装置が制御ベースになる“ステアリングアシスト装置(仮)”も開発中です。

■ 追記 ‘21.4.19
セーフティーパッケージ仕様車で、本装置が関係するのかどうかも今のところよくわからない、クルーズコントロールのエラーが極まれに出るため調査中です。発売までしばらくかかりそうです。

VPro 3.4/4.0 ログ高速ダウンロード装置開発中

社外エンジンECU F-CON V Pro (以下VPro) 3.4/4.0用のログデータ高速ダウンロード装置をDo-Luckさんと開発中です。

過去にロガー(非売品)を作ったVPro 3.3までと違い3.4/4.0は本体内部に充分なログが取れますが、そのダウンロードにすごく時間がかかるためあまり使われていないようなのです。非常にもったいない。

社外メーターディスプレイと接続するDo-Luck製“V CAN BOX”の技術協力でVPro 3.4/4.0の通信にはだいぶ余裕があることがわかっており、これを詰めれば2〜3倍速になるのではとの期待先行で、まずはログ読み出しの通信解析をはじめました。

仕組みがだいたいつかめたところで割と高額なツールと簡単なプログラムで最短のログダウンロードを行ってみたところ、通信負荷が純正28%・理論値39%と1.4倍速にしかならないことがわかりました。もしかしたら本体内部の不揮発メモリの遅さが原因で、VProのファームウェアでも次のログデータを先読みするなど頑張ってるようですが、これが限界かもしれません。

これで製品化自体悩ましくなってきましたが、高額なツール同等速の(比較的)安価な通信装置と(いくぶん)高機能なソフトウェアでログのダウンロードが少しは快適になるかもしれないので、細々と開発は続けていくつもりです。

ただ高速処理のために今回初めて使ったマイコンが今のところうまく通信してくれなくて少しメゲています。

集中リレー・ヒューズモジュールで外部スイッチ連動

こちらの続き。

このモジュールのオンオフ機能を、右の純正ボタンと今回作成のタッチ液晶ディスプレイで連動するようにしました。ボタン右上をオンにすると液晶右上もオンになり、オフも同じ動作。同じものを2つつける理由は、つくっておいてなんですがディスプレイスイッチがまだ信頼できないからです。。。

モジュールには2chのスイッチが接続できるので簡単そうですが、内部的には全部別のスイッチ扱いのため、1つのリレーにスイッチを2つ割り当てると並列または直列接続になりあんばいがよくありません。並列ではどちらかでオンにしたリレーをもう一方でオフにできず、直列では2つオンにしないとリレーがオンになりません。

そこでボタンとリレーモジュールは接続せず(CANなので配線的にはつながってる)、少々面倒ですがボタンを含む全ての通信をディスプレイで調整することで、先の動作が実現できました。

集中リレー・ヒューズモジュールの通信解析

競技車両のリレー・ヒューズ機能を多チャネルで行う社外モジュールを、別途用意した7インチ液晶タッチパネルで動作させる装置を試作しています。

通常の製品構成では左のキーパッドでスイッチしますが、これとモジュール間の通信を調べることで、スイッチ動作だけでなくON時の表示変更やバックライト調整などがモジュール標準のソフトウェアから行えるようになりました。タッチパネルはグローブをしていても押せる抵抗薄膜式で、また機能切りかわりがわかりやすいよう指に振動が伝わるようにしました。

もう少し機能を加えれば1ボタンで順に全ての電源を入れていき問題が無ければエンジンがかかるまでセルを回すということもできそうです。

途中までテストしていたエヴァンゲリオン風のデザインもわりとイケてます。ただ全ての機能別ボタン画像データはマイコンに到底入らないので要検討ですね。

非売品。

ProRacing OBD Tuning boxを専門家が検証

開発元RGCのウェブサイトによると”Up to 35% power increase”(最大35%のパワーアップ)、”Up to 25% more Torque”(最大25%のトルクアップ)、”Fuel consumption improvement up to 1 liter per 100 km”(100kmあたり最大1lの燃費改善)など、クルマの診断ポートに挿すだけで様々なありがたい効果がある “ProRacing OBD Tuning box” という装置を読者の高橋さんからお借りしました。記事掲載時、直販価格€139(1万7千円前後)、楽天市場では3万5千円〜です。

この製品は最初に登録したVIN(車台番号)の車両でしか動作しないようになるらしく、つまりそれはONごとにVIN確認の通信をしているということで、うちでいつも使う通信解析装置を接続し車両と同じように電源を入れてみました。が、なぜか何も記録されません。

CANをオシロスコープで見てもこの通り。

電圧計によるCAN High/Low、K-LineそれぞれのGNDとの電位差は1V前後をふらふらしていました。通常CANはHighが2.5V+α、Lowが2.5V-α、K-Lineは電源電圧12Vか0Vなのでありえない値です。

ヒートガンであぶりながら包装のシールでとまっているだけのケースを分解し基板を見てみました。

通信装置とは思えないシンプル回路です。左はOBD2への配線、右はLED群ですがケース装着時には全く見えません。無意味な基板ロゴもありますし、透明ケースに入れるはずだったんでしょうかね。

動画はありませんが、電源を入れただけでLEDが点灯し始めました。OBD2は常時電源なのであんま乗らないクルマだとバッテリー上がりがちょっと心配ですね。

基板中央の唯一のICは刻印が削られておりどういったものか全くわかりません。

が、画像をいじっていたらうっすら浮かび上がってきました(驚)。Microchip PIC16F59 のようです。

プログラムを書き込むためにつけられたと思われるポートにこのマイコンのデータシートを見ながら通信装置を接続します。プログラムにはプロテクトがかかっていましたが通信自体は成功しました。ちなみに端子右から以下の通り。

・MCLR
・Vss
・Vdd
・CLOCK
・DATA

やはりこれは Microchip PIC16F59 で、それからわかるのは、この回路にこのマイコンでは CANもK-Lineも通信できるわけが無いということです。

またそんなことより(?)さらに衝撃的なのは、回路が 過去に$3で購入して調べた Nitro OBD2 と同じだったことでした。マイコンももちろん同一。

先ページ掲載のNitro OBD2基板画像を半回転したものですが、マイコン左はOBD2ポートに、下の方は反対面のLEDにつながっており、そのピン位置はProRacing OBDと全く一緒。右上の水晶発振子(クリスタル)は形状こそ違うものの4MHzで同一です。ちなみに先の通信でわかったことですが内部的にはたぶんこの水晶発振子は無効にされています。つながってるだけっぽい。

電源を入れただけで始まる”いかにもなんか通信してる感じ”なLEDの点灯パターンもそっくりでした。

ProRacing OBDとNitro OBD2が”たまたま偶然”同じ回路・同じ動作になっちゃったのか、どっちかまたはどっちもが複製なのか、回路図とプログラムが出回っていて誰でも作れるのか。気になるところですが、どう考えるかは読者におまかせします。ただ$3のNitro OBD2は分解しなくても(細い棒で)スイッチ押せるし、LEDも見えるので、価格分は楽しめるかもしれませんね。

そうそうユーザーブログなどに、ProRacing基板上のタクトスイッチを押せば登録されたVIN(車台番号)がクリアされ他の車両でも使用可能になるという”裏技”が書かれていましたが、このスイッチが接続されたマイコンの端子(MCLR)はプログラムが暴走したときなどにリセット(再起動)させるためのものです。そもそもVINの読み出し自体なされていないことを含め、これを押すことに意味はありません。

あと細かいとこではメーカーページに “Atmel Processor ( 20 Mhz)”と書かれているのも気になります。Atmel社は2016年Microchip社に買収されている(今はもう存在しない)ので無関係ではありませんが、もとはPIC系統とは全然違うAVRというマイコンを開発していました。また買収よりずっと前にこのPIC16F59はMicrochipから発売済みです。そういうわけで断じて”Atmel Processor”ではありません。また20MHzはPIC16F59仕様上の最大動作周波数ですが、動作倍率を変えられる機能が無いPIC16F59ではこの基板だとどうやっても4MHz止まり。

高橋さんのお言葉を借りればこの製品は

使用者の夢と希望が詰まったタダの箱

ですね。その他の用途には不適です。

 

解析協力 : 高橋さん
関連記事 : さすだけで35%パワーアップ!? nitro OBD2を専門家が検証

LS500 車高が安定しないのはロワリングキットのせい?

レクサス LS500 / LS500h エアサスECUの車高センサー内部補正値を調整するツールを試作しました。

ユージーランドボディー製エアサスコントローラーアドバンスの技術協力中、これとは関係無いみょうなタイミングで車高が自動的に上がってきたりして、それがずっとナゾでした。テスト車両にはロワリングキット(センサー位置を変更しシャコタンにする社外製ロッド)が装着されています。

LS500 はこれまでのクルマと比べロワリングキットの調整が難しく、少し動かしたぐらいではクルマは全く反応しないくせにちょっとしたことでグイっと車高が変わったり、また試走路の状況で左右の車高に差が出たりと、とっても大変とのこと。

エアサス解析の中でこのクルマのECU内部車高値が不揃いなことはわかっていたので、今回のツールで横方向のみ実車高を加味したほぼ正確な水平状態に補正したところ、ナゾの車高調整が入ることが無くなりました(加減速などの姿勢変化や悪路走行による自動調整は行われます)。どうも左右に差があるとECUはその時々で高い方だったり低い方だったりを見て車高をあわせにいくようで、そのずれの分で安定しなかったみたいです。

こういった調整ツール無しでロワリングキットできっちりローダウンさせるためにはLS500の場合、補正後車高(ECU内部値)がモニターできる診断機を見ながら、タイヤが接地した状態で車を上げられるアライメント用リフトなどで作業を行う必要がありそうですが、一般的なショップにはない設備なので実際にはなかなか難しいかもしれません。実際これまで見てきたロワリングキット装着車の半数以上のLS500は実車高もECU内部値も左右が大きくずれていました。

ですのでこれからローダウンする場合はロワリングキットではなくユージーランドボディー製エアサスコントローラーアドバンスをおすすめします。すでにロワリングキットが装着されており気になる方は専用機材を持つユージーランドボディーさんのようなプロショップで有料診断してもらってください。

なお取引先以外の調整は承りません。ツール販売の予定もありません。

ユージーランドボディー製 LS500 / LS500h 用エアサスコントローラーアドバンスの詳細はこちら。

86前期メーターにオープニング追加デモ

86/BRZの通信チェックのついでに、スピード・タコメーターがぐいーんと動くオープニング(ニードルスイープ)を付けてみました。

メーター内部的にはほんとに走行してるのでシートベルトしてないと警告音がうるさいとかオドメーターが進んじゃうかもしれないとかあるので製品化予定はありません。

ベンツSクラスW221後期に流れるウインカー

ユージーランドボディーさんによるメルセデスベンツSクラスW221後期のシーケンシャルウインカー化の技術協力を行いました。

これまでもW221前期用社外「後期ルック」ライトの改造サポートを行ってきましたが、後期純正LEDウインカーは動作変更に伴う“玉切れ”警告が止められず見送らざるをえませんでした。

しかし今回これのキャンセル方法を見つけたので後期ウインカーも流せるようになりました。

W221前期・後期ともシーケンシャル化は作業工程が多く時間がかかるので2週間以上の車両預かり必須だと思いますが興味ある方はユージーランドボディーさんまでご連絡ください。DEPO製など後期仕様社外ヘッドライトのウインカー故障もシーケンシャル化により(結果的に)修理できる場合もあります。

なおうちでは他車種も含めシーケンシャルウインカーに関するお問合せ・ご依頼は承っておりません。

R35 GT-Rメーターのチェックランプ類消去

東京オートサロン展示用に、R35 GT-R用メーターパネル単体をチェックランプや警告が全て消えた実車装着時と同じ状態にしました。ちなみにエンジン回転0ですが内部的には始動中です。

通常はECUやセンサー類がつながっていないためこんな表示ですが通信偽装などで全てクリアしました。あ、ランプは外してませんよ(笑)。

これをベースにデモの展示を行います。

技術的には車検のためのチェックランプ対策にならなくもないですが、違法改造の幇助でしょうから、うちでは承っておりません。

CANの通信内容を調べる手伝いツール

CANの通信内容を調べる手伝いになるソフトウェアをつくりました。

通常用いる調査方法はだいたい入れたので(というほどたいそうなものでもありませんが…)、市販ツールより短時間で目的のパラメータを調べることが可能です。

販売はしません。

ココアシステムズではこういった自動車の内部通信解析も承っていますので興味のある方はお問い合わせ下さい。

さすだけで35%パワーアップ!? nitro OBD2を専門家が検証

クルマのOBD2診断ポートにさすだけで「35%パワーアップ」「25%トルクアップ」というすばらしい装置がたったUS$3で購入できました。正確には送料込み$2.89です。1996年以降の(OBD2装着)車両全部に対応し、200km走行でドライバーのクセからECUリマッピングすると書いてあります。超絶テクノロジー! また購入した AliExpress の説明には簡易通信機器の定番IC “ELM327” の表記もありわくわくがとまりません。

営業車のランサーエボ10をパワーアップさせちゃう前にまずは机上でCANの通信モニターをしました。単にダイアグクリアまたは様々な学習初期化のコマンドを送り続けてるだけなのでは?という浅はかな疑問を払拭するためです。

、、、CANではなにも出力されてないよ。

そうかインタフェース確認のためにダミー通信が必要なのね、ということでてきとーなデータを既定の速度で送ってみました。最近多い内部通信がゲートウェイで止められる仕様のクルマもOBD2ポートにはなにも出力されませんがとりあえず無視します。

あれ、通信エラー。。。

どうもこの装置、通信とかそんな細かいことじゃない、想像も付かないような先端技術がつまっているようです。

ここで改めて、机上での起動シーンを動画でどうぞ。

なんかちょー“通信”してます! 電源しかつながってないのに!!

このすばらしいテクノロジーを少しでも理解したい一心で、超音波カッターで分解してみました。

基板は2階建てになっていて、上部にはLEDとマイコンのリセットスイッチ、電源ICなどがあります。ここは普通ですね。

さてその裏面。右下の端子郡はOBD2ポートにつながるCANやK-LINEなどの通信ラインで、これらがマイコンに接続されています。

が、残念ながらこれは通信ができる回路ではありません。ひょっとしたらK-LINEの受信はできるかもしれませんが送信回路が無いので意味無し。CANについても、写真のマイコン(Microchip PIC16F59)の場合コントローラーとトランシーバーのICが別に必要ですがどっちも載ってないので不可能です。常識的にはCANを扱う電子機器にこのマイコンは選択しません。また商品説明にあった通信用 ELM327 相当のICも見つからず。

つまりニトロOBD2はECUに対して何もしていません。

ではなぜマイコンにつながっているかですが、想像では各種通信線の電圧変化でECUの通電状態(キーのオンオフ)をチェックしLEDの点灯を変えたいからじゃないかしらん。OBD2ポートの電源は(基本的に)常時供給なのでこれで始動状態を見ることはできませんからいいアイデア。どうでもいいので未確認ですけど。

細かいことを言えば、12Vの信号線を抵抗1つで5V電源のマイコンにつないじゃうことや、水晶発振子(左下 / 正確なタイミングを取るための素子)に負荷容量となるコンデンサが付いてないのは感心しません。まあ水晶発振子はLED点滅させるだけなら(マイコン内蔵の簡易機能が利用できるため)不要なので、それっぽい見た目のためにただ載っているだけかもしれませんけど。あと、半分以上の端子が未接続のマイコン自体もっと小さいサイズのもので充分ですからこれも見た目用でしょう。

以上まとめると、この装置が行うのは

あなたのハートにニトロをインストロールよ!
(`・ω・´) キリッ

$3のイルミネーションとしては大変よくできています。ただそれ以外の用途には不適です。

ECO OBD2 なる色違いの製品もあるようですが画像検索によると内部のつくりは同じなのでこれもイルミネーション用ですね。

また ProRacing OBD(※) や DME TUNE など数万円するOBD2の装置もあるようです。こういった装置をお持ちで動作が気になっている方がいらっしゃいましたら、お貸しいただければ無償で通信と回路をお調べします(解析結果は当ブログにて公表します)。ご連絡ください。

ProRacing OBD Tuning boxも調べました。こちらをどうぞ

ZC32Sスイスポ用メーター拡張装置の試験

前回のR35GT-R用に続き、ZC32S スイフトスポーツでもメーター拡張装置がつくれないか試してみました。バトルビーレーシングさん共同開発。

地味に左端の水温計も動かしてます(気付きました?)。ランプの点滅とかは気にしないで下さい。

スピードメーターの通信をいじるとこのクルマもR35と同じようにオドメーターが勝手に進んでしまいましたが、どうもそれをキャンセルするフラグが見つかったっぽいです。試作機が準備できれば実車で充分確認したいところですね。

今後いろいろ機能を加えて、だーいぶ先ですがバトルビーレーシングさんとうちから発売予定です。

R35GT-R用メーター拡張装置はちょっと無理げ

R35 GT-R用純正メーター拡張装置をDo-Luckさんと開発していましたが少々問題が。。。

オープニングやピークホールド表示のためにスピードメーターを動かすとそれにあわせオドメーターの値が増えてしまいます。停止してるのに走行距離が増えてしまうのはちょっとよくないですよね。

解法があるとは思えませんが対策できるまでこれの開発は保留です。残念。

今年発売予定のエボ10用ではこの問題はありません。このクルマはメーターの制御がちょっと独特なのでその辺が偶然いい方向につながったのかもですね。

WRX STIの電子制御キャンセルを研究中

dsc_1417

スバルWRX STI(VAB)はスポーツ走行の特殊な状況で電子制御スロットル(電スロ)が閉じてしまう症状が出ているようです。

VABではそのネタの一部となっているであろうGやヨーといった姿勢情報がABSユニットから出力されているためこれを調べています。

また今後、同車種のデモカーを持つM-sportsさん(富山県)と共同で実車での研究を進めます。