RECSが効かないBMWエンジンの吸気バルブ洗浄 その4

その2 のように洗浄はエンジンコンディショナーが強力だったので、これを何とか吸気バルブに吹きつけられないか試します。

B58エンジンで全ポートが見える場所

BMW B58エンジンはインマニに水冷インタークーラーが内蔵されているため、内視鏡が使える場所が限られます。

矢印のブローバイホースの入り口から内視鏡を差し込みカメラを下に向ければ、全てのポートが見えることに気付きました。なおここのリング状のコネクターロックは裏表から指でつまみます。硬いですがプライヤーを使うと割れます(涙)。

ノズル作成

内径1.5mmぐらいのシリコンホースを内視鏡の先にアセテートテープで貼り付け、可動部はテープが張り付かないようにし、またそのテープがインマニ内で全部剥がれたとしても引っ張り出せるよう連続で無駄に長く巻いておきました。ホース反対側はエンジンコンディショナーのノズルに強引に差し込み、細いタイラップで抜けどめをします。

洗浄剤には、モコモコになることを期待してKURE エンジンコンディショナーを使いましたが、ホースが長いためかそれほどではありませんでした。その2 で抜群の汚れ落ちだったPITWORKエンジンシステムコンディショナー(低臭気・低煙泡タイプ)の方が良かったかもしれません。大昔のイメージほどでは無かったですがあいかわらずずっとクサいし。

データシート(SDS)によるとKUREエンジンコンディショナーの成分は、界面活性剤(容量非公開)・芳香族炭化水素系溶剤(30〜40%)・メチルナフタレン(4.6%)・N-エチルモルホリン(5%未満)・アンモニア水(1%未満)・トリメチルベンゼン(3.0%)・水(20〜30%)・プロパン(5%未満)・ブタン(10%未満)とのこと。PITWORKの方は その2 に記載。

洗浄剤噴射

ノズル付き内視鏡を真っ直ぐ突っ込みます。今回太めで1方向にしか曲がらない内視鏡を使ったため、3番の後ろぐらいにあるインマニ補強用のじゃまな柱を抜けるのが面倒でした。内視鏡を奥まで入れ下に向けると6番ポートと初対面。ここから順に洗浄剤を噴射していきます。

思ったほどムース状じゃ無いですし、その泡もすぐおさまっちゃう感じ。

どこかのバルブは必ず開いているのでそこの洗浄剤はシリンダーに落ちます。その2 では廃液回収に失敗しエンジンルームにまき散らしたので、後日掲載予定のWAKO’S RECS簡易再現装置を利用しプラグホールから吸いだします。今回は成功。最後に全回収するので都度行う意味はそうありませんが、なんか気になるのでやってます。

しばらくほっといた後、その2 のようにクランクプーリーをてきとーに回し、開いている状態のバルブを変えて、さらに噴射、放置。

洗浄剤はまだ残っていますが日が落ちかけてきたので3回で終わり。クランクプーリーを2回転してポートに溜まっていた洗浄剤を全て落とし、先ほどのように回収します。

エンジンが傾いているので全部は吸えませんが、廃液はかなり黒く、また砂状の汚れも入ってました。

排気

全てを元に戻し、マフラーにダクトをつなげ、エンジンオン。多少ラフなアイドリングなあと正常に。煙は その2 よりだいぶ長い時間出続けました。

全開走行を何度か行い、内部の洗浄剤をなるべく飛ばしました。低負荷では片側のバルブはほとんど開かないので、その3 のようにバルブトロニックモーターのコネクターを外してバルブリフト(たぶん)最大状態にして通常走行してもいいでしょう。

バルブの状態

あまり開かない側のバルブ

洗浄前

たまたまバルブが開いた状態。

洗浄中

クランクプーリーを回しバルブが閉じた状態にて。洗浄剤につかってます。

洗浄直後

全開走行後

最初とはかさの色が全く違いますね。軸の汚れも少し落ちた?

メインで開く側のバルブ

洗浄前

こっちもバルブ開いてます。

洗浄中

閉じて、洗浄剤漬け込み。

洗浄直後

軸の根本がシワシワになってます。

全開走行後

吹き飛んだようです。ポート壁面の汚れも少し剥がれました。

おわり

今回の方法は、吸気バルブ汚れにかなり効果がありました。エンジンコンディショナーのつけ置きはやはり強力ですね。今後は その2 の燃焼室洗浄と同時並行するのが効率的かもしれません。

冬の冷えた状態で作業しましたが、多少暖機してから行った方が洗浄効果高かったかもと後から気付きました。

インマニガスケットの素材がわかりませんが洗浄剤の攻撃性が少し心配なので、あまり頻繁にはやらない方がいいかもしれません。オイル交換は早めに。