タイヤラウンジと研究中のESPからのトルクダウン要求の通信を応用し、ZC33Sスイフトスポーツにてアクセル全開でブーストをある程度かけたままシフトチェンジができる通信装置を試作しました。

スイスポのトラクションコントロールではエンジン出力を落とすために点火遅角とスロットルを閉じる2つの制御が同時に行われますが、今回は点火遅角だけを用い、アクセル全開時にクラッチが踏まれたらこれを強めに入れました。

クラッチが踏まれた状態でもエンジン回転がある程度キープされブーストも0.5キロぐらいかかっているので、シフトアップのロスが少なくなっています。今後発売されるさらに大きいターボを回すとき特に便利でしょう。通常は点火カット(間引き)ができる社外エンジンECUが必要になる機能が、“風味”とはいえ純正ECUで実現できました。

動画ではアンチラグ風のバラバラ音がわかりやすいようゆっくりシフトチェンジしていますが、操作を素早く行えば減速感がほぼ無いまま次のギアで車速が伸びていくのでスポーツ走行ではかなりの武器になりそう。

ちなみにECUチューニングで行うバブリングでもパンパン鳴りますが、これが入るのはアクセル・スロットルオフ時でまた過給もされませんから、アンチラグとは異なり特に何かの役に立つものではありません。また音は未燃焼ガスが触媒で燃えたものだと思いますので、高温になるその触媒や後側O2センサーの寿命はわりと短くなるんじゃないでしょうか。理屈的には二次排圧の方が高くなるアンチ・アンチラグ、つまりラグですね(笑)。

 

■ 追記

この機能を組み込んだ競技用統合電子制御装置“BOSS”+拡張パックが発売されました。