Z33後期MT TCS用DriveModeController解析・取付
2012年7月15日 22時42分 | カテゴリー : 製品情報 開発
フェアレディーZ Z33 バージョンニスモ MT TCS(トラクションコントロール装置)にてドライブモードコントローラーの開発・取り付けをしました。
発売中のエボ10用と同じく車両の通信(CAN)を常にチェックするため確実動作です。
過去にZ33 前期 MT VDC(横滑り防止装置)用は完成しているので、今回の拡張でMTについてはTCS/VDCの装置共用化が行えました。
ATについても近日解析予定ですので、それを終えてからZ33用Drive Mode Controllerを発売します。
#380RSについては出荷台数が少なく確認が難しいため要相談です。ごめんなさい。
なお今回テストに使わせていただいたのはアミューズフルエアロがいかついこちらの方のZ。
どうもありがとうございました。
追記 : この製品の発売は終了しました
風洞実験最終日はちょっとお遊びムードで
2012年6月22日 23時55分 | カテゴリー : [車種]S2000 WTAC 計測
VOLTEXさん実車風洞実験最終日の今日はOPTION2誌の取材でした。
昨日までの細かい変更・計測の連続では「画」になりづらいこともあり、普段なら試さないようなテストをしてみました。例えば初夏の風が心地いいルーフオープン状態とか。
見た感じダメそうですが実は意外とそうでもなかったりで驚きです。
オープンルーフにはしませんが(笑)、今回の実験で見つけた高効率エアロデバイスを身につけ8月オーストラリアでのワールドタイムアタック(WTAC)で戦ってきます。現地からなるべく更新しますのでご期待下さい。
風洞実験の計測システム
2012年6月21日 23時15分 | カテゴリー : WTAC 計測
実車風洞実験の内容はVOLTEXさんのブログまたはフェイスブックをご覧いただくとして、ここではココアシステムズ担当の計測システムを簡単に紹介します。
風洞を動かした時のダウンフォースは4輪それぞれに敷かれた大型の体重計(みたいなもの)で、ドラッグ(空気抵抗)は車両後端に水平設置されたバネばかり(みたいなもの)でその変化を計測しています。風速は風洞に設置されたピトー管という圧力センサーから拝借。
各センサーの生値を左端の装置に入力し、昨日載せた解析ソフトウェアで処理・記録します。
これを計測後すぐ、直前または過去のデータと比較してエアロデバイスの効果の判断をVOLTEXさんがし、この値だけでは見えない空気の流れを読みながらパーツを付けたり外したり大きくしたり小さくしたり角度を変えたりとひたすら試すわけです。
場合によっては車両各部の圧力や風量計測も加わりクルマは配線・配管だらけ。もちろん装置を作るのも付けるのも一苦労です。
風洞実験初日
2012年6月20日 21時50分 | カテゴリー : [車種]S2000 WTAC 計測
今日からVOLTEXさんの実車風洞実験が始まりました。車両はもちろんWTAC参戦のS2000RR。
低速で風洞を動かしながらまずはスモークワイヤーで全体的な空気の流れを検証します。フロントからリヤウイング下面まできれいに流れています。
風洞実験と言えばこの煙と毛糸のイメージですが実際にはこれだけでは効果を判断できないので、四輪のダウンフォース・ドラッグ(空気 抵抗)がどう変化するかをココアシステムズ作成のソフトウェア・装置でグラム単位(明らかにオーバスペック ^^;)で可視化・記録し高効率ハイダウンフォースなエアロデバイスの開発につなげていきます。
風洞実験の準備
2012年6月19日 22時48分 | カテゴリー : [車種]S2000 WTAC 計測
VOLTEXさんが定期的に行っている実車風洞実験の計測解析のため三重大学に来ました。しばらくの間は毎日「出勤」です。
今回のテストはもちろんWorld Time Attack Challenge(WTAC)に参戦のTopFuel with VOLTEX S2000RR。
このようにクルマを持ち上げ奥に少し見える風洞に置きます。準備が結構大変。
明日から実際に風洞をまわします。
VOLTEXエアロデバイスの効果
2012年6月5日 15時58分 | カテゴリー : [車種]S2000 WTAC 解析
先日の富士スピードウェイテスト走行ログから、ホームストレートの車高を抜き出したグラフです。見やすいよう前後輪の縦位置調整して掲載。変化としてご覧下さい。
グラフから、最終コーナーを抜け前上がり後下がりの加速姿勢から車速が上がるにつれダウンフォースの増加によりどんどん車高が下がっていることがわかります(一般車は車速上昇と供に浮いてきます)。そしてクルマを1コーナーイン側に向けはじめブレーキ、という感じですね。
概算ですが停止状態との比較から、優に車重を越すダウンフォースが出ていました。全開を続ければ天井も難なく走れるわけです。
テストのためまだ車高が高くグランドエフェクトはそれなりとのことでしたが、VOLTEXエアロデバイスの効果がはっきりわかる結果でした。
TopFuel with VOLTEX S2000 富士スピードウェイテスト
2012年6月1日 19時48分 | カテゴリー : [車種]S2000 WTAC
ワールドタイムアタックチャレンジ(WTAC)参戦のTopFuel with VOLTEX S2000のテストを富士スピードウェイで行いました。ドライバーはWTACでもこの車両でアタックを行うNOB谷口選手。
ココアシステムズはいつもの走行解析です。
昼過ぎから雨の予報が出ていたため、休めるのは車両がコースに出ている間だけというみっちりの走行でしたが、特に問題なくハイスピードでセッティングを進めることができました。
さてココアシステムズの次の仕事はこの車両の風洞実験での各種計測です。三重大学にて実車でVOLTEXエアロデバイスの開発を行います。大型ファンモーターを回すためのインバーターのノイズが心地よくてすぐ眠くなるんですねえ(笑)。
ランエボマガジンに掲載
2012年5月27日 12時20分 | カテゴリー : [車種]ランサー メディア 製品情報
ランサーエボリューションマガジンVol.48に、当ココアシステムズで発売中のDriveModeController for Lancer EvoXが紹介されました。
さすがプロの解説はわかりやすく、商品説明の参考にしようと密かに思ったり(笑)。
ランエボマガジンさんありがとうございました。
絶賛開発難航中のS-AWCコントローラの取材依頼は残念ながらお断りするしかなかったのですが、次号にはサーキットテストの様子をご覧いただけるようこれまで以上に開発に力を入れますのでお待ち下さい。
TopFuel S2000鈴鹿サーキットテスト
2012年5月23日 23時48分 | カテゴリー : [車種]S2000 WTAC
豪ワールドタイムアタックチャレンジ(WTAC)参戦のTopFuel with VOLTEX S2000走行テストが鈴鹿サーキットで行われ、ココアシステムズは毎度の事ですが計測・解析を担当しました。
前回からクルマもエアロデバイスもさらに進化し、順調にテストを終えました。
このグラフはコース上のある場所での車高変化を表したものです。詳しい解説は省きますがこれや他のセンサー情報をセッティング変更にに生かしていきます。
家でゆっくり見れるなら誰でもできることないのですが、騒々しいピットの中、次の走行までに時間の余裕が無い状態でこれらをおこなうのは、場慣れしていないと実はかなり大変。そこでココアシステムズが登場するわけです(笑)。
DriveModeControllerにS-SPORTモードのダブルクリック設定機能追加
2012年5月11日 15時32分 | カテゴリー : [車種]ランサー 製品情報 開発
VOLTEXさんのデモカーをお借りし、Drive Mode Controller for Lancer EvoX SST(発売中) に、通常は長押しが必要なS-SPORT走行モード設定をダブルクリックでも行えるプログラムを追加してみました。
先日の開発日誌に書いたASCフルオフのダブルクリック化がだいぶ面白かったので。
あいかわらずボタン操作が映ってませんので打音で確認ください(笑)。
ECUを書き換えるわけではないので実際の切り替わりには同じ時間がかかりますから、[SPORT] と [S-SPORT] の交互表示で装置が作業中なことを示す仕様としました。
また S-SPORT に設定できない10km/h以上(SST ECUの仕様)で走行中にダブルクリックがされた時には動作を保留し、設定可能車速以下になるまで待機。その後信号待ちやサーキットコース内徐行で自動的に S-SPORT になるというちょっとだけ親切設計です。
VOLTEXさんといつも協力いただいている真尾さんご夫妻のエボX SSTにてしばらくテストののちバージョンアップのご案内をします。
翻訳者さんと打ち合わせ
2012年5月10日 18時59分 | カテゴリー : イベント
海外に製品案内やサンプルなどを送る時にはカタコト英語でしかもかなり簡略化したものを添付していていろんな意味で不安でしたが、今後はプロの翻訳者 Hirokoさんにお願いすることにしました。
在米歴も長く特に芸能・メディア関連に強いそうで、ココアシステムズ製品のワールドワイドデビューに一役買っていただきます(笑)。
中部圏で英語の通訳・翻訳をお探しの方はぜひ彼女にご相談ください。
鈴鹿サーキットにてWTAC車両の計測
2012年5月8日 22時40分 | カテゴリー : [車種]S2000 WTAC 解析
World Time Attack Challenge(WTAC)に参戦するTeam Top Fuel with Voltexの走行テストが鈴鹿サーキットで行われ、ココアシステムズは走行中の車高計測機器の開発・取り付け・計測を担当しました。
地面とのクリアランスがつま先ほどしかない空力マシンでは車高変化の制御が極めて重要で、そのセッティングに生かすデータを提供するためです。
テストの模様は後日発売のOption2誌面・DVDにて紹介される予定ですのでご覧下さい。
DriveModeController for EvoX にASCフルオフのダブルクリック設定機能追加
2012年5月6日 17時28分 | カテゴリー : [車種]ランサー 製品情報 開発
前回の開発日誌に書いた Drive Mode Controller for Lancer EvoX の新機能テスト、ASCフルオフで必要なボタン長押しの代わりにダブルクリックでこれを行うプログラムを追加してみました。
動画はボタン操作が映ってませんので打音で確認ください(笑)。
ECUを書き換えるわけではないので実際の切り替わりには同じ時間がかかりますから、[ASC OFF] ランプを点滅させ装置が作業中なことを示す仕様としました。
これで意外と難しいスポーツ走行中のASCフルオフへの切り替えが簡単に行えるようになるはず。
バージョンアップについてはもうしばらくテストを行ってからご案内します。
追記:本製品の販売は終了しました。再販の予定はありません
テストと称し筑波1000走行
2012年5月3日 13時00分 | カテゴリー : [車種]ランサー イベント 製品情報 開発
製品開発テストという名目で、ココアシステムズデモカーのエボ10足まわりをフルメンテナンスしていただいている MKsportさん 開催の筑波サーキットコース1000走行会におじゃましてきました。
お客様からの問い合わせも多いS-AWCコントローラは技術的な問題でサーキットテストの段階にはまだ進んでいないため、実際にはただ遊んできただけです(^^;)。
このクルマにはもちろん DriveModeController(発売中) が装着されているのでASCやインタークーラーウォータースプレーの状態を気にすることなくエンジン始動後はそのままコースインできるのですが、気になったのはコース上でASCフルオフに変更したいときの純正操作でした。
徐行しながらラインを塞がないようコースとミラーを気にしつつ、四点ベルトで押さえつけられた状態でASC OFFボタンを3秒以上長押しというのは意外と難しいのです。コース内の3秒って想像以上に長かった。。。
ECUの3秒仕様自体は変更できませんが、ダブルクリック等で装置がこれを代理操作してくれれば切り替えがだいぶ楽かもと思いました。
来週鈴鹿で行われる World Time Attack Challenge 車両走行テストサポートが終わったらさっそく試してみます。有用であれば販売済の装置についても実費にてバージョンアップ行いますのでお待ちください。過去に投稿のSST走行モード変更に対するこんな特別機能も鈴鹿にて VOLTEXさん のデモカー(SST)をお借りして確認してきますのでもうちょっとお待ちください。
Z33 VDC用ドライブモードコントローラ完成
2012年4月24日 19時29分 | カテゴリー : 製品情報 開発
イエローガレージさん(群馬県伊勢崎市)のご協力で、Z33 6MT VDC用のDrive Mode Controllerが完成しました。
※写真の装置は製品とはじゃっかん異なります。
VDC OFFボタンにて一度VDCをオフにしておけば、今後はエンジン再始動後も常時オフがキープされます。車両CANの情報をチェックしながら動作するため確実で簡単です。
Z33にはじゃまな警告音等無いためそれほど意味無いですが、エボX用にも装備しているエンジン始動中のみVDCの状態を復帰する機能もつけました。モードの切り替えはウインカーの点滅回数で確認可能。
なお今回は前期車両での解析だったため、今後は中・後期、TCS搭載車での確認を進めていきます。製品としての発売はそれからになると思います。
ReadyNASでオフラインファイルの同期に失敗
2012年4月3日 19時52分 | カテゴリー : ReadyNAS ラボ
最近、開発データの類を置いているNASのWindowsHomeServer機が夜中に死ぬという怪奇現象(?)が頻発していました。
調べている内にデータが壊れても困るので過去に少し使ったことがあるNETGEARのReadyNAS Ultra4を導入し、無事コピーも終え一安心だったのですが…。
一部ファイルはノートPCにWindowsのオフラインファイル機能で同期してるのですが、ReadyNASだと「プロセスはファイルにアクセスできません」といわれ同期に失敗してしまいます。
いろいろ調べてMicrosoftの開発チームblogの内容で解決できたので検索用に書いておきます。
Using Offline Files with Samba
環境:
RAIDiator-x86 4.2.19
オフラインファイルを試したのはWindows7のみ(64/32bit版とも)
1. “Enable Root SSH Access”のアドオンを入れる
2. sshにてrootでログイン
3. viなどで /etc/samba/smb.conf の [global] に以下を追加・変更する
oplocks = yes ← 標準で 0 になってる
level2 oplocks = yes
kernel oplocks = no
4. samba(またはReadyNAS)を再起動
ただこれをせずとも共有ディレクトリでの同期は問題なかったのでパーミッションの設定だけで済んだのかもしれません。
追記:
ReadyNAS 316のファームウェア6.5.2で、アップデートで変わったのか自分で変更したのかよくわかりませんwが同じエラーが出るようになりました。同じ方法で直ったので追記します。ただ設定するファイルは上記3のじゃなく、
/etc/frontview/samba/smb.conf.overrides
あたりがいいと思います。たぶん。
追記:
ちょっと定かじゃないんですがFW 6.8のころからかReadyNAS内の編集中の共有ファイルが突然ロックされ保存できなくなることがごくたまに起こるようになりました。どうも oplocks が影響しているようで、オフにしたらそれ以来ロックされることは無くなりました。先述の、オンにしないと同期できなかったオフラインファイルも、今はなぜかオフで問題ありません。
追記:
買ってきたばかりのReadyNASはWindows10のオフラインファイルがそのまま使えてますので今はsambaの設定を変更する必要な全くないようです。
追記:
SMB Plusという純正アプリ(アドオン)でSambaの設定をいじってるとデフォルトがわかんなくなって涙目になることがあります。以下の設定ファイルに書き込まれるようなので削除・リネーム・書き換えなどしてサービスを再起動すればいいんじゃないかと思います。SMB Plusは何をしているのかわかりづらい面もあるので使わずにここに直接書くのがいいでしょう。
/etc/frontview/samba/smb.conf.overrides
SST・ASC・ICWS自動復帰装置に機能追加予定
2012年3月31日 21時04分 | カテゴリー : [車種]ランサー 開発
発売中のランサーエボリューションX SST・ASC・ICWS自動復帰装置に新機能の追加を企画中です。というか試作プログラムは今ほど完成しました。
SST走行モードをSPORTからS-SPORTに切り替えるとき▲ボタンを長押しする必要がありますが、これをちょん押しでS-SPORTにできるちょっとした機能です。
SST ECUの仕様である長押し自体を無くせるわけではないので人の代わりに装置がこの操作をするだけですが、それでもS-SPORTへの切り替え作業が楽になるのではと期待しています。代理操作中はメーターパネルを点滅させるなどしてドライバーに通知も行う予定です。
デフォルトではこの機能はオフにしますが、それでも自動車メーカーがあえて長押しが必要な操作にしたものを変更するのはどうなのかなあという気もしますので、使ってみてつまらなければ導入は見送ります。
もし追加する場合は、すでに同装置をお買い上げの方には実費にてバージョンアップを行います。準備が整い次第メール等にてご連絡しますのでお待ちください。
Z33 VDC通信解析
2012年3月29日 19時20分 | カテゴリー : 解析 開発
イエローガレージさん(群馬県伊勢崎市/地図)のご協力で、フェアレディーZ Z33 VDC(ビークルダイナミクスコントロール/横滑り防止)の状態が車両の通信ではどう認識されているかをチェックしました。
早々に試作機を製作し、来週には装着・テストを行う予定です。
Z33前期 VDC自動復帰装置開発予定
2012年3月28日 20時11分 | カテゴリー : 開発
フェアレディーZ Z33 前期のVDC(横滑り防止装置)自動復帰装置の開発を行います。
エボX用の自動復帰装置同様、車両の通信を監視しVDCの状態を常時キープします。VDCオフの状態でエンジンを切れば次回始動時には確実にオフではじまりますので、サーキット走行などでもいちいちVDCのボタンを押す必要がありません。
VDCではなくTCS(トラクションコントロール)装備車には通信内容が違うため対応しませんが、車両をお借りすることができれば対応できます。Z33後期やZ34等についても同様です。興味のある方はココアシステムズまでご連絡ください。