カテゴリー : 開発
ベンツのシフトボタンをパドルに変更
2015年12月27日 20時03分 | カテゴリー : [車種]ベンツ 製品情報 開発
メルセデスベンツ SL55 AMG (R230前期)のシフト”ボタン”を”パドル”に変更する技術協力を行いました。取り付け等は全てユージーランドボディーさん。
先のパドル部分ですが、もとはこのようなボタンでした(別の車両)。
SL350にパドルを新設した時にわかっていましたがこのボタンと純正後期パドルでは動作時の電気特性(?)が全く違いましたので、同じ動作をするよういいあんばいにしました。
もともとボタンも押しやすいのですが、パドルだとグリップ位置がずれてても確実に握れるので、ハードな運転時にはこちらの方がいいかもしれませんね。見た目もレーシーですし。
詳しくはユージーランドボディーさんまで。
ベンツR230にパドルシフトを装着
2015年12月18日 08時41分 | カテゴリー : [車種]ベンツ 製品情報 開発
パドルシフトがついていないメルセデスベンツSL350(R230前期)で純正パドルが動作するようにしました。またブリッピング機能も追加しました。ユージーランドボディーさんへの技術協力。
同時期のSL55 AMGには純正でパドル(ボタン)が装着されているので小加工でいけるかもと期待しましたが残念ながら非対応でした。パドルの配線が接続されるシフトゲートはAMGとだいたいおなじかたちですがプログラムが異なるようです。
今回もう1つ問題があり、このクルマのオートマにはマニュアルモードが無いためパドルやレバーで [D] → [4] → [3] とダウンしても実際に内部のギアが切り替わるとは限らず、同時装着ご希望のブリッピング装置(スマートシフトコントローラー)の動作条件が拾えません。
何日かユージーランドボディーさんと研究し、結果どちらも車両CANの通信をいいあんばいにすることで解決しました。
ブリッピングがあるとパドル操作がすんごく楽しいので興味のある方はユージーランドボディーさんまでお問い合わせ下さい。スマートシフトコントローラーは現在この年代以降の E, CLS, SL, SLK, S, CL クラスの純正パドル装着車に対応しています(AMG含む。一部年式未確認)。パドルの追加は現車あわせが必要です。
ハスラー用VSCキャンセラー試作機完成
2015年11月7日 12時27分 | カテゴリー : 予定・告知 開発
Battle Bee Racingさん開発の、HUSTLER(MR31S/MR41S)用トラクションコントロールカット装置“VSCキャンセラー”の試作機ができました。近日発売予定みたいです。
技術協力しました。
これまでのVSCCシリーズ同様OBD2ポートへのポン付けで、またエンジン再始動時にも直前のESP状態に復帰するためOFFへのし忘れがありません(VSCC常時接続時)。
お問い合わせ・ご購入はタイヤラウンジ/バトルビーレーシングさんまで。
追記: 発売されました。タイヤラウンジさんのオンラインショップでどぞー
VPro/Racepak接続装置の実車テスト
2015年10月15日 02時02分 | カテゴリー : 社外ECU 開発
F-CON V Pro/Racepak IQ3接続装置(試作)の実車テストを行いました。
机上ではわからなかったいくつかの不具合を修正し、IQ3単品で動作させる分には特に問題ないところまで仕上がりました。
IQ3には電源・ページ切り替えSW・通信ケーブルという最低限の接続で、VPro内エンジンコンディションデータ16項目が最速約0.01秒ごとの内部更新で表示されます。メーターは配線がほんとにまんどくさいのでケーブル1本で接続という手軽さはやみつき。
製品化にはまだまだクオリティーを上げていかなければならない部分も多いですが、一番の問題はVProセッティングでPCを接続するにはこの装置を外さなければならないためその間メーターがなんにも表示されなくなること。発売予定のVProロガーも同様につなげられません。かなり難関。
とりあえず来年考えます(^^;)。
Racepak IQ3にVPro情報を表示させる装置開発中
2015年10月12日 21時28分 | カテゴリー : 社外ECU 開発
Facebookにはいちいち載せてましたがこちらでは途中経過をいっきにまとめます。
Racepak IQ3というメーターパネルにF-CON V Pro(3.2/3.3)情報を表示させる装置を開発しています。
まずRacepak IQ3の通信を調べました。センサーユニットを連結していくだけで計測チャネルが増えるVNETと呼ばれるRacepak独自のプロトコルは250kbpsのCANでした。写真はてきとうなデータを送って通信チェックしているところ。
IQ3の設定はPCから別の通信ポートで行うため在り合わせでケーブルを製作しました。普通のRS323Cの通信で、ステレオピンジャックの先っちょが(PCから見て)受信、真ん中が送信、付け根がGND。DSUB9ピンの2,3,5にそれぞれ接続します。
矢印がRacepakのセンサーユニット。これを1つつなげてPCで読み出すと下の画面になります。
接続したセンサーユニットのポートの数(この場合 Custom 0-3)しかIQ3に表示できず、大変当たり前な動作ですけど、今回の場合は全然足りません。しかもデータはVProから送るためこのセンサーユニット自体が不要です。
そこでセンサーユニットを認識・登録する仕組みを泣きながら調べ、IQ3にそのダミーデータを送ることで接続チャネルを増やすことができました。またVProから受け取るデータに合う内部チャネル名(ID)に調整しました。
変換装置の試作機がおおむねできたので、机上でVProのそれっぽいアナログ値を選んで表示させてみました。
後日実車テストを行います。
開発中のVProロガーに高速ログモード追加
2015年9月27日 16時00分 | カテゴリー : 社外ECU 開発
開発中の F-CON V Proロガー(V3.2/3.3用) に高速記録モードを追加しました。
全てのデータを毎回読み出すメーカー純正ソフトウェアの仕様では最速で秒間5回の記録(56000bps接続時。38400bpsでは4回)のようで本ロガーもそれに準拠していますが、今回の新機能では読み出す項目を選別することにより秒間約17回(56000bps時。38400bpsでは約13回)で記録します。通常モードと高速モードの切り替えはPCから行います。
このモードで記録する項目は以下の画像をご覧下さい。プロショップさんのご協力で、メーカー純正のショップ専用ソフトウェアにてログファイルを開いたときのスクリーンショットを撮らせて頂きました。
もしかしたら、この中であまりつなぐことのない [油圧] [油温] [燃料ゲージ] といった不要項目を削りさらに速度を追求してはどうかとお思いになる方がいらっしゃるかもしれませんが、これらは加速増量等を決めるとき重要な [スロットル変化] などを読み出すといっしょに出てくるデータなのであってもなくても影響ないのです。
あと気になる [燃料ゲージ] 下のナゾの空白は、その下の [燃料メイン] からをノーマルログと同じ位置にしたことでログソフトでの項目の表示/非表示などの設定をユーザが共通化することができます。ちなみにこれを無くすとログファイルはその分小さくできますが、通信で読み出していない項目なので高速化はされません。
一般販売はしていません。
ベンツ 車高調取り付け時に必須の電子パーツ
2015年9月14日 19時32分 | カテゴリー : [車種]ベンツ 製品情報 開発
メルセデスベンツ W221(Sクラス) に車高調整式サスペンション(以下車高調またはシャコチョー)を取り付けた際にメーターパネルに表示されるエラー表示を消す装置の技術協力を行いました。ユージーランドボディーさん開発。
追記 : W220, CL(W216, W215), SL(R230)にも対応しました。車両持ち込みでしたらCLS(C219,C218)用もたぶん開発可能です。
追記2 : W216 BRABUSにも対応しました。BRABUS専用のV-max-Unitが制御に絡むため、上記対応車種でもBRABUSは車両持ち込みによる確認・解析が必要です。
純正のエアサスやABC(油圧サス)が故障したとき修理代が大変高額なので代わりに車高調にする場合が多いようですが、ただこうするとサスペンションECUが車高や圧力を管理できなくなるため必ずエラー警告が出ます。今回技術協力した装置はこのECUの通信をエミュレートしてサスペンション系システムは問題ないですよ〜と偽装するため、車高調取り付け時にも「正常」なメーター表示を実現します。他に異常が無い場合はもちろん”コショウガ0″です。
ユージーランドボディー製サスペンションご購入の方のみの販売となるようですのでベンツユーザーさんやショップさんは気にとめておかれるといいと思います。
お問い合わせはユージーランドボディーさんまで。
エボ10用メーターオープニングほぼ完成
2015年9月4日 21時33分 | カテゴリー : [車種]ランサー 開発
テストを続けていた開発車両のランサーエボ10メーターに“オープニング”をつける装置がほぼ完成しました。
CANブリッジ(非売品)を使い車両の通信を自由に改変する仕組みのため、ついでにスピードメーターを水温計にする、エンジン回転・車速のピークホールドを表示する機能も追加しました。
今後はさらなる装置(ハードウェア・ソフトウェアとも)の改良と、また機能追加も行っていきます。
ご要望があれば市販化も検討しますが、まあ技術デモ(趣味)ですね。
エボ10のメーターに“オープニング”をつけるテスト
2015年8月30日 16時49分 | カテゴリー : [車種]ランサー 解析 開発
開発車両のランサーエボリューション10の(地味な)メーターにいまどきっぽいオープニングをつけるテストをしています。
CANの通信を改変しているためメーターユニットに直接アナログ的に配線されてるものは点灯できません。あと音が勝手に出ちゃうウインカーは点けませんでした。
まだ机上で動いているだけですが今後実車でも試してみます。こんなきれいには表示できないと思いますが。。。
もう少し機能をつける予定ですがただ価格があわないので市販予定はありません。技術デモみたいな感じですね。
ベンツ用ダウンシフトブリッパー対応車種広がってます
2015年8月7日 16時21分 | カテゴリー : [車種]ベンツ 製品情報 解析 開発
開発協力のユージーランドボディーさん製メルセデスベンツ用ダウンシフトブリッパー(仮称)は、office.M さんのご協力で 前回記載のSL55 から対応車種が増え現在 CLS55, E63, CL55 でもお楽しみ頂けます。
これまで見た全てのベンツで通信や操作のパターンが異なりその都度格闘しています。“全車対応”となるのはいつになることやら。。。
詳しくはユージーランドボディーさんまたはoffice.Mさんまでお問い合わせ下さい。
CANによるスイッチング装置 親機・子機
2015年6月30日 13時56分 | カテゴリー : 製品情報 開発
CANによる車両情報にてソレノイドを駆動させたいというご希望でスイッチング装置を製作しました。
ショップが持つことになるタッチパネル液晶(親機)でアクセル開度・車速・エンジン回転・過給圧をオン・オフそれぞれ設定し、ユーザ車両に取り付けるスイッチング装置(子機)に書き込みます。
ソレノイドは「カチ」っという動作後の保持にはそれほど電力が必要無く、逆にそのままの電圧をかけているとかなり発熱するため、特性にあわせた二段階電圧制御も行います。またこの装置は大電流対応のため電動モーターや電動ファンの駆動にも使えそうな感じです。
昨年つくったものですが Facebookページにしか載せてませんでした。。。
風洞実験用圧力センサーユニット
2015年5月11日 15時59分 | カテゴリー : 開発
VOLTEXさんが行っている実車風洞実験用に圧力センサーユニット×16と集中電源ユニットをつくりました。
エアロデバイスのキモとなる下面にホースを通してこれらを取り付け各部の圧力変化を高精度集録装置でPCに記録します。
GTウイングやカナードといった“うわもの”はダウンフォースと同時にドラッグ(空気抵抗)も増えがちですがフロア形状によるものはこの効率が良くチューニングカーでも生かさない手はありません。VOLTEXさんも長年にわたる実車風洞実験でずっと研究なさっていますが今回特に微小な変化も数値化しようと製作しました。このシステムではひとの吐息レベルまで検知できます。
風速計のデジタルデータをアナログに変換する
2015年5月4日 00時38分 | カテゴリー : 開発
月末に VOLTEXさんが三重大学で行う実車風洞実験で写真の風速計(YK-20005AH)の値を他の計測データと同期させたいというご希望があり接続装置を製作しました。
風速データは本体のシリアルポートから簡単なデジタルデータで出力されていますが、ココアシステムで制作した風洞データを集録するシステムは計測装置の価格の都合上アナログ(電圧)しか扱えないため、この装置でシリアルデータをアナログに変換して計測機に入力します。
VOLTEXさんからはあと2点ご依頼があるので完成したらまた掲載します。
HA36S/HA36V アルト用 VSCキャンセラー
2015年4月23日 23時19分 | カテゴリー : 開発
HA36Sアルト/アルトターボRS/アルトワークス(MT,AGS)/HA36Vアルトバン(ESP装備車) 用ビークルスタビリティコントロールキャンセラー(VSCC)
ご購入はタイヤラウンジ/バトルビーレーシング オンラインショップでどうぞ
技術協力製品
通常操作(ボタン長押し)では必ず残ってしまうトラクションコントロール・スタビリティコントロール機能を、車両診断ポートへのポン付け・ワンプッシュで、ABSは生かしたまま簡単にオフにできます。オンへの復帰もワンプッシュ。ECUを直接操作するためいつでも確実に変更可能。また再始動時などESP ECUの状態がリセットされた場合でも直前の状態に戻す自動復帰機能により、走行前にいちいち再設定する手間さえありません。
ECUや車両配線に手を加えない独自手法により、VSCC本体を取り外せば完全ノーマル状態に戻ります。
なおスピードリミッターカットを行う場合は必ず同社製“スピードコントロールキャンセラー”をお使いください。
本製品のお問合せはバトルビーレーシングさんまで
※ ボタン・OBD2コネクターの色は写真と異なる場合があります。
アルトターボRS用VSCキャンセラーの試作機
2015年4月1日 16時05分 | カテゴリー : [車種]アルト 製品情報 開発
2週間前にアルトターボRS(HA36S)の試乗車が出てから早々にタイヤラウンジさんが開発をスタートしていたトラクションコントロール(ESP)全カット装置“VSC Canceller”(VSCC)の技術協力を行っていましたが、このほどその試作機が完成しました。
純正で用意されているESPボタン長押しによるカットでは実は余計な姿勢制御がまだ残っていますが、このVSCCではそれも完全にカット。車による「強制減速」が無くなるため気持ちいいコーナリングが行えます。また記憶機能付きなのでVSCCをOBD2ポートに差しておけばエンジン再始動後もESP状態を自動復帰します。
アルトターボRS用VSCキャンセラーはバトルビーレーシング(BBR)さんより近日発売予定です。
追記 : 現在発売中です。お求めはこちら
追記 : アルトワークスにも対応しています。お求めはこちら
GRB/GVBインプレッサ用四駆コントローラー試作
2015年3月11日 18時59分 | カテゴリー : 開発
技術協力しているDo-Luck製四駆コントローラ“DTM2”の、GRB/GVBインプレッサ用を試作してみました。なおR35GT-R用/ランサーエボ10用は発売中です。
純正Gセンサーの値をコントローラで増減しDCCD ECUに渡すことでオートモード時のセンターデフの効き方を任意に調整することができる、、、はず。値の変更に必要なCANデータ整合性チェックの激ムズ再計算問題(?)も解決しています。今後実車での調整が必要ですが、製品化予定は無いためここで休止しました。
数量がまとまるようなら開発を続けますので興味のある方はDo-Luckさんまたはココアシステムズまでお問い合わせください。