エボ10ヨーレートセンサーの実験

ご依頼で、ランサーエボリューション10(以下エボ10)のヨーレートセンサーの値を常時ゼロ(くるまが全く曲がっていない状態)にして入力する試験をしてみました。

DSC_8534

技術協力の、ぎゅんぎゅん曲がるようになると好評のDo-Luck製DTM2“試作機”のプログラムを変更し、G3モードでヨーだけ0になるよう設定。エボ10のG/ヨーレートセンサーはCANなのでアナログでちょいちょいととはいきません。

DSC_8531

キモになるS-AWCの、ACD/AYCの状態は、オリジナルのモニター(非売品)で確認します。CANでECUの生値を見るのでたぶん正確。

さて比較ですが、通常はリヤのAYCが内輪・外輪と動いてロールを消しつつクルマを曲げてくれるんですが、ヨーをゼロにすると内輪だけがすんごく働いてアンダーステアに。内輪差が吸収できないので、ダメなLSDのようにどこかがガタガタと音を立てていて心配になります(笑)。

ECU的には舵も横Gもあるのに車が曲がってないのは、例えば氷上でツーっと横滑りしているのと同じで、とにかくグリップが必要という状態。この制御、なるほどそうきたかって感じです。

ヨーはノーマルで、GをDTM2で調整というのが走行調整としてはやはりベターなモヨウ。

しかしこんな世界最高水準のAWD技術を捨てる三菱自動車には全く残念です。

ベンツ用ダウンシフトブリッピング装置

IMG_1345

ユージーランドボディーさん開発のメルセデスベンツ用ダウンシフトブリッピング装置の技術協力をしました。

一世代前のベンツはATのシフトチェンジ時にエンジン回転をあわせる制御(ブリッピング)がないため、特にチェンジが早いAMGでは高回転でのシフトダウンでリヤタイヤがロックすることも多く、せっかく付いているパドルシフトがあまり生かせない状態だったそうです。

そこで車両情報を見ながらいいあんばいにブリッピングしてくれる装置を開発なさいました。

下の動画は停車時のデモです。音付きでご覧下さい。なお実際の製品は3速以上でのみ動作します。

詳しくはユージーランドボディーさんまで。

CANによるスイッチング装置 親機・子機

DSC_8508

CANによる車両情報にてソレノイドを駆動させたいというご希望でスイッチング装置を製作しました。

ショップが持つことになるタッチパネル液晶(親機)でアクセル開度・車速・エンジン回転・過給圧をオン・オフそれぞれ設定し、ユーザ車両に取り付けるスイッチング装置(子機)に書き込みます。

ソレノイドは「カチ」っという動作後の保持にはそれほど電力が必要無く、逆にそのままの電圧をかけているとかなり発熱するため、特性にあわせた二段階電圧制御も行います。またこの装置は大電流対応のため電動モーターや電動ファンの駆動にも使えそうな感じです。

昨年つくったものですが Facebookページにしか載せてませんでした。。。

VOLTEXさん実車風洞実験

VOLTEXさんによる定期の実車風洞実験の計測サポートのため、設備を借りる三重大学に1週間「出勤」してきました。

10月オーストラリアで行われるWorld Time Attack Challengeで三連覇を目指すTilton Interiors Racing エボ9のエアロデバイスアップデートが今回の目的です。

DSC_8165

効率的なダウンフォースが得られる車両下面の状況を調べるため、市販の風速計2個のデジタルアナログ変換装置と圧力センサーユニット16個を製作しました。実験ではこれらに加え基本となるダウンフォースとドラッグ(空気抵抗)、速度を計測します。

DSC_8173

三重大学の風洞室は車両計測用にはできていないため計測台に設置するのも結構大変。

DSC_8283

下面の圧力はフロアに垂直に差したシリコンチューブを経由して計測します。

DSC_8250

集録装置部分。今回はとにかく配線が多いので「ちゃんと動いているものは触らない」方式です(笑)。

DSC_8272

装置のデータは予めつくっておいた計測ソフトウェアでまとめて記録します。

DSC_8300

計測。数値だけではわからない各部の空気の流れは毛糸の動きでチェック。

DSC_8390

複合的な流れはスモークワイヤーで。風洞実験と言えば「これ」な感じですが意外と使いません。

DSC_8237

風洞実験用圧力センサーユニット

DSC_8155

VOLTEXさんが行っている実車風洞実験用に圧力センサーユニット×16と集中電源ユニットをつくりました。

エアロデバイスのキモとなる下面にホースを通してこれらを取り付け各部の圧力変化を高精度集録装置でPCに記録します。

GTウイングやカナードといった“うわもの”はダウンフォースと同時にドラッグ(空気抵抗)も増えがちですがフロア形状によるものはこの効率が良くチューニングカーでも生かさない手はありません。VOLTEXさんも長年にわたる実車風洞実験でずっと研究なさっていますが今回特に微小な変化も数値化しようと製作しました。このシステムではひとの吐息レベルまで検知できます。

風速計のデジタルデータをアナログに変換する

DSC_8106

月末に VOLTEXさんが三重大学で行う実車風洞実験で写真の風速計(YK-20005AH)の値を他の計測データと同期させたいというご希望があり接続装置を製作しました。

風速データは本体のシリアルポートから簡単なデジタルデータで出力されていますが、ココアシステムで制作した風洞データを集録するシステムは計測装置の価格の都合上アナログ(電圧)しか扱えないため、この装置でシリアルデータをアナログに変換して計測機に入力します。

VOLTEXさんからはあと2点ご依頼があるので完成したらまた掲載します。

プロ/プライベーター向けiPhoneアプリ

開発協力した、Do-Luckさん制作の自動車チューニングのプロ・プライベーター向けiPhoneアプリ“Triple-C”が公開されました。

j401

エンジンパーツやギアの選択など意外とめんどくさい「雑務」とも言える各計算は Triple-C が行いますので、プロの頭脳はチューニングに集中してください。

現在iOS8.1以上でしかダウンロードできませんが、来週公開される(であろう)バージョンではiOS7.0でも動作します。

Triple-CはiPhone専用です。Android版の開発予定はありません。

R35 GT-RをカンタンにFR化する『DAS』TEST on TRACK!!

OPTION誌が近日発売予定のR35GT-R用“DAS”(Do-Luck AWD Switcher)走行ビデオを公開しました。

定常円走行の「真ん中」から撮ちゃうとか、さすがOPTION誌。プロのドライブとはいえ怖いです。。。

ちなみにDASは現在ポン付けハーネス量産準備中です。発売までもうちょびっとお待ち下さい。

アルトターボRS用VSCキャンセラーの試作機

DSC00803

2週間前にアルトターボRS(HA36S)の試乗車が出てから早々にタイヤラウンジさんが開発をスタートしていたトラクションコントロール(ESP)全カット装置“VSC Canceller”(VSCC)の技術協力を行っていましたが、このほどその試作機が完成しました。

DSC00806

純正で用意されているESPボタン長押しによるカットでは実は余計な姿勢制御がまだ残っていますが、このVSCCではそれも完全にカット。車による「強制減速」が無くなるため気持ちいいコーナリングが行えます。また記憶機能付きなのでVSCCをOBD2ポートに差しておけばエンジン再始動後もESP状態を自動復帰します。

アルトターボRS用VSCキャンセラーはバトルビーレーシング(BBR)さんより近日発売予定です。

追記 : 現在発売中です。お求めはこちら

追記 : アルトワークスにも対応しています。お求めはこちら

OPTION誌で“DAS”が紹介されました

DSC_8041

Do-Luckさんと開発中のR35 GT-R用(ほぼ)FR化装置“DAS”がOPTION 5月号で紹介されました。
#DAS : Do-Luck AWD Switcher

D1ドライバーの長谷川大祐さんが愛車でドリフト(定常円)・バーンナウトを試し成功しています。興味のある方は、製品説明が一番わかりやすい本OPTION誌をご覧下さい。

R35GT-R用FR(風)化装置“DAS”デモ動画

技術協力しているR35 GT-R用のFR(風)化装置“Do-Luck AWD Switcher(DAS)”のデモ動画が公開されました。

ある程度技術は必要ですがDASのボタンを押すだけでバーンナウトやドリフトが可能になります。

またこれらを実現するために純正装備のブレーキオーバーライド(アクセルよりブレーキが優先されるシステム)を任意にキャンセルする仕組みも装備しましたので、これを単独で使い、サーキット走行時タッチを戻すためのアクセル全開左足ちょんブレーキをスロットルを閉じずに行うことにも有効です。

発売はもうすぐ。詳しくは3/26発売のOPTION誌をご覧下さい。

GRB/GVBインプレッサ用四駆コントローラー試作

DSC_7944

技術協力しているDo-Luck製四駆コントローラ“DTM2”の、GRB/GVBインプレッサ用を試作してみました。なおR35GT-R用/ランサーエボ10用は発売中です

純正Gセンサーの値をコントローラで増減しDCCD ECUに渡すことでオートモード時のセンターデフの効き方を任意に調整することができる、、、はず。値の変更に必要なCANデータ整合性チェックの激ムズ再計算問題(?)も解決しています。今後実車での調整が必要ですが、製品化予定は無いためここで休止しました。

数量がまとまるようなら開発を続けますので興味のある方はDo-Luckさんまたはココアシステムズまでお問い合わせください。

ブレーキオーバーライドキャンセラー更新

DSC_7902

Do-Luckさんと共同開発中のR35GT-R FR(風)化装置“DAS”と連動するブレーキオーバーライドキャンセラーの新試作機ができました。

これまでのもの(右)はバーンナウト時のみ動作すればいいような簡単なものでしたが、新型はちいちゃいマイコンを装備したちょっと賢い仕様で、様々な競技用途でお使いいただけます。

また装着は純正コネクター採用でポン付けになりました。DASも含め全て配線加工不要で装着できます。

DAS(Do-Luck AWD Switcher)は近日発売予定です。

DAS用にブレーキオーバーライドキャンセラー試作

DSC_7894

Do-Luckさんと開発中のR35GT-RをFR(風)化する“DAS”連動で、ドライバーが必要なときのみブレーキオーバーライド(*)を無効化するブレーキオーバーライドキャンセラーを試作しました。

(*)アクセル踏みながらブレーキを踏むとスロットルが閉じる安全機能

これまでの試作機では手動操作でしたが、これにより安全性に十分配慮した機構で自動的に無効化するため、R35GT-Rで左足ブレーキを併用したバーンナウトなどが簡単に行えるようになります。

DASも含めDo-Luckさんより近日中の発売予定です。

HKSプレミアムデイ

DSC00774

HKSプレミアムデイ(1/25 富士スピードウェイ)にて、Do-Luckさんと共同開発中のR35GT-R用電子パーツ DCB (Do-Luck Coding Box) と DAS (Do-Luck AWD Switcher) およびiPhone用ソフトウェア Triple-C を展示しました。製品の詳細は一つ前の投稿をご覧下さい。東京オートサロンでは試作品の展示でしたが DCBDAS は(仕様変更が無い限り)今回ほぼ完成版です。

DSC00772

またタイムアタックを行ったTopFuel/VOLTEX S2000はラップタイム1分39秒1を記録し富士スピードウェイのSタイヤチューニングカーコースレコードを再更新しました。おめでとうございます。

DSC00764

東京オートサロン2015

DSC00747

東京オートサロン(幕張メッセ/1月9〜11日)のDo-Luckさんブースで、共同開発の製品3点を公開しました。

DSC00744

Do-Luck Coding Box (DCB)
R35GT-Rの自動クラッチ学習及び全てのECUのエラーを消去します。R35のDTC(デュアルクラッチトランスミッション)は走行によりクラッチプレートのクリアランスが変化するため、定期的にDCBで学習を行うことで発進や変速時のショックを抑え乗り心地の改善・トランスミッションへの負担軽減がなされます。

Do-Luck AWD Switcher (DAS)
R35GT-Rへのポン付けワンプッシュで、FRモード・ブレーキング時の姿勢安定化モードを設定できます。FRモードでは(じゃっかんの条件はありますが)バーンナウトやドリフトも可能で、またクルマの動きがとても軽やかになり、少々の低燃費化も期待できそうです。

DSC00745

Calculation Conversion Car System(Triple-C)
改造車チューナー・プライベーター必携のiPhone用ソフトウェア。インジェクター、燃料ポンプ、ギアレシオ、バルタイ、圧縮比などの選定時にこれらの面倒な作業を直感的なパラメーターで計算し、実作業をサポートします。

いずれも近日発売予定の試作品です。

IMG_1187

今年は過去最高の期間中30万人以上の来場があったそうです。この混雑の中お越しくださった皆様どうもありがとうございました。

あけましておめでとうございます

AA4V0387 (2)

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

さて2015年の予定(希望)ですが、これまでどおりのOEM(ODM)製品開発に加え、オリジナル商品の発売、iPhone用ソフトウェアの開発をしたいと思っています。サポートや販売に長けていないため極々小規模(でマニアック)なものになるでしょうけども。

World Time Attack Cahllenge参戦“チーム九州男児”R34GT-Rの機器開発は昨年に引き続き行います。ただWTACも含めサーキットでの走行解析サポートは(うちの予算的に)今年はちょっと難しめです。

直近では東京オートサロン(1月9〜11日/幕張メッセ)のDoLuckさんブースで共同開発中の製品をいくつか公開予定です。ココアシステムズもおおむね常駐していますのでぜひ遊びに来てください。

※ 写真提供 : 朝霞の種馬さん(WTAC2014にて)

Bluetoothモジュールを試験(そのうち)

DSC_7749

無線通信が必要な自動車用装置を試作するためBluetoothモジュール(写真下)とそのファームウェアの開発キット(〃上)を準備しました。

実際の製品に使うことになるBluetoothモジュールは小指の先ほどしかなくどこにでも組み込めそうなサイズです。ちょっとびっくりしました。

来年はこういったワイヤレスな装置もいくつか作っていく予定です。

みなさま良いお年を。

R35GT-R用ポン付けFR(風)装置開発

DSC00719

R35 GT-RをFR(風)にする電子パーツをDo-Luckさんと開発しました。

FR“風”というところですけど、フロントへの伝達を完全に0にしてしまうとそれで自由になった重いフロント側プロペラシャフトがガコガコとフロントデフにダメージを与えてしまうので、最低限の分をフロントに伝える必要があるためです。

とはいえドリフトやバーンナウトももちろんOK。ボタン1つで純正に戻るのでそこからゼロヨンスタートということも可能です。

また同じ四駆制御繋がりで、減速時の車両安定性を上げる機能も盛り込みました(FR(風)時は利用できません)。スポーツ走行時、コーナーの進入でリヤがムズムズするような場合などの対策になります。全体的なアテーサのコントロールについては発売済の DTM2 を併用ください。

操作はとっても簡単です。下のドゥーラックさんのFacebook動画をご覧下さい。赤いボタン点灯時はFR(風)、緑が減速時の安定性向上モードです。制御中はメーターパネルの4WDマークを点灯(または点滅)させています。なお製品版では少し変更があるかもしれません。

来年1月に行われる東京オートサロン2015のDo-Luckブースに展示予定ですのでぜひご来場下さい。

暗号化された単線通信EEPROM書き換えツール

DSC_7732

ご依頼で、ある装置に使われるEEPROM(みどりの基板)のデータ調整ツールをつくりました。

信号線とグランドのみの(プラス電源がない)不揮発性メモリでまた通信方式も煩雑でどうしたものかと思いましたが、対応するソフトウェア(ドライバー)がLinuxにあったので、手のひらサイズPC“Raspberry Pi”にプログラムと簡単な基板を載せて通信させることにしました。

内部データは強力な暗号化がされていましたがこれはすでに解いた方がいらしたのでそのコア部分を利用させて頂きました。

ツールで調整したEEPROM基板が正常動作することを確認して、あと今は別のPCから操作していますがそれ無しで簡単に動くところまで設定してから納品です。